第2話

❤️‍🩹×1
720
2025/04/09 07:28 更新


まだ、頭の中にあの人たちの私に対する冷たくて
いやで仕方ないあの視線がこびりつく
きっと、私は傍から見たらおかしい人
雨の中傘もささずに川に飛び込もうとした
でも、できなかった
私はいつまでたっても臆病で
浅葱 あなた
……出来損ない
そんなことを呟いても
大雨のおかげで誰にも聞かれることはない
苦しくてその場にしゃがみ込む
これ以上濡れたら風邪をひくだとか
洋服が濡れて寒くなるだとか
…そんなのどうでもよかった
周りに今更変な目で見られようが、
影で馬鹿にされようが…どうでもよかった


だって
中原中也
…大丈夫かよ、
貴方がいつもみたいに、助けてくれるって知ってたから
浅葱 あなた
…中也…
中原中也
なんだよ、風邪引くぞ
中也は優しくしゃがみ込んで傘を私にさしてくれる
浅葱 あなた
…死にたい
その言葉を発した瞬間
あたりの音が聞こえなくなったみたいに静かになって
少し、怖かった
中原中也
…そうかよ、
中原中也
でもな、俺はお前が死んだら悲しいよ
中原中也
…だから、助けてやるよ
中原中也
また、いつもみたいに
そう言い笑う中也は、まるで
神様みたいだった
中也Side
大雨の日
嫌な予感がして仕方なかった
また、あいつが苦しんでるんじゃないかって
いても立ってもいられなくなって
本部を飛び出した
きっとあいつのことだから傘をさす余裕すらないんだろう
とある一つの川の近く
小柄な女性がしゃがんで雨に打たれていた
中原中也
……よかった
中原中也
まだ、生きてる
少し安心した
勢いに任せて飛び込むようなやつじゃなくて安心した
平然を取り繕ってあいつに近づく
中原中也
…大丈夫かよ、
俺がそう言うと顔をぱっと上げ
嬉しそうな表情をする
そんなあいつが愛らしくて仕方なかった
きっと、俺しか今頼れる味方なんて居ない
そう、俺だけをみていてくれる
そんなあいつが可愛くて、仕方なかった
浅葱 あなた
中也
中原中也
なんだよ、風邪引くぞ
しゃがんで目線を合わせ傘をさす
何かを言いたそうにしていた
浅葱 あなた
…死にたい
驚いたけど表情には出さなかった
それでも、あいつが好きだから
中原中也
…そうかよ
中原中也
でもな、俺はお前が死んだら悲しいよ
…お前がいないと…俺はッ、
中原中也
…だから、助けてやるよ
中原中也
また、いつもみたいに
あなたはその言葉を待っていたかのように泣きそうに
でも、嬉しそうに微笑んだ
俺がいないと何も出来なくて
俺しか頼れなくて
本当は愛されてることにも気づかないくらい追い込まれていて
それでいて鈍感で
そんなあなたが好きで仕方ない
中原中也
俺だけの姫だからな♡
彼奴等の好意になんて
永遠に気づかないでいろよ

プリ小説オーディオドラマ