月のない夜、静かな夜の街
小さく呟くと広がる沈黙
遠くに行ったはずの電車の音も風の音もよく聞こえる。
少し気まずい空気
静かな辺りが今は仇になっている。
終電を逃したという同じ状況下において
逃げる手段はない。
既に数十秒の沈黙が流れていた。
予想なんてできっこなかった提案に
思わず動揺してしまう
冷静さを取り戻そうと小さく深呼吸し
ももなっちをみた。
今日話したばっかの好きな人と
泊まることができるほど私の心の準備は出来ていない。
しかも私は気になっていると本人に言ってしまっている
その上でそんな誘いをしてくるなんて。
ふと、美羽ちゃんの言葉を思い出した。
『私に負けじと悪趣味だから』
信じていた訳じゃない。
だけど今も私はもう腑に落ちている。
そう微笑むももなっちの顔には
なにも隠されていないようにみえる
動揺もなにも見せない。
たぶん、ほんとにそんなつもりじゃなかったんだ。
そう思うと変な妄想をした自分が恥ずかしい
自分でも顔が火照っていることが分かった。
そう無邪気に微笑むももなっち
今思えば、ももなっちが遊び人だなんて全く感じない
それどころか純粋無垢な子供に見える。
もし美羽ちゃんの言ってることが本当なら
こんな都合のいい場面を逃したりなんかしないはず。
ぜんぶよく考えればわかることだった。
ももなっちは一度も振り返らずに
線路に沿って歩いていく。
終電は待ってくれない。
立ち尽くしながらそう思う。
終電を逃した夜
隣にいた君はもう居なくなっている。
変な妄想、変な期待。
まだ一緒に居られるかなーとか
考えていた自分がバカみたい。
私は財布の中身を見ずにタクシーを呼んだ。
NEXT→3.12or3.13
いつも読んでくださってありがとうございます😭🙇🏻♀️
大事な試験を控えているためスマホの方を完全に封印します😭😇
ので、次の投稿まで間が開きます。
始まったばっかの話ですが、ぜひ覚えていてくれたら嬉しいです😭✨














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。