第6話

5. 変な妄想
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2025/02/28 16:01 更新





桃奈
桃奈
えっと〜…さっきぶりですよね?

心
ぁ…え、ももなっち?

心
なんでいるの、?


桃奈
桃奈
いや、こっちのセリフっていうか…

桃奈
桃奈
私はただ終電を逃したってだけです

心
…私も










月のない夜、静かな夜の街

小さく呟くと広がる沈黙


遠くに行ったはずの電車の音も風の音もよく聞こえる。










桃奈
桃奈
…奇遇ですね笑

心
だね、笑










少し気まずい空気

静かな辺りが今は仇になっている。


終電を逃したという同じ状況下において

逃げる手段はない。




既に数十秒の沈黙が流れていた。












桃奈
桃奈
…どうしますかね、笑

心
…ね〜、どうしよう…笑




桃奈
桃奈
仕方ないですね…

桃奈
桃奈
2人でどこか行きますか?











予想なんてできっこなかった提案に

思わず動揺してしまう


冷静さを取り戻そうと小さく深呼吸し

ももなっちをみた。











心
…宛はあるの?

桃奈
桃奈
…特にないですねー、



桃奈
桃奈
すぐそこのホテルでも泊まりますか












今日話したばっかの好きな人と

泊まることができるほど私の心の準備は出来ていない。



しかも私は気になっていると本人に言ってしまっている

その上でそんな誘いをしてくるなんて。




ふと、美羽ちゃんの言葉を思い出した。



『私に負けじと悪趣味だから』



信じていた訳じゃない。

だけど今も私はもう腑に落ちている。













心
…私、そういうことしないよ



桃奈
桃奈
まさか、そんなつもりじゃないですから










そう微笑むももなっちの顔には

なにも隠されていないようにみえる



動揺もなにも見せない。

たぶん、ほんとにそんなつもりじゃなかったんだ。



そう思うと変な妄想をした自分が恥ずかしい

自分でも顔が火照っていることが分かった。












心
…そう、だよね〜、

心
なんかそんな噂聞いてたから、笑



桃奈
桃奈
誰ですかそんな噂流した人、笑

桃奈
桃奈
ひどいですね〜笑

心
ごめんね、?

桃奈
桃奈
ぜんぜんです










そう無邪気に微笑むももなっち


今思えば、ももなっちが遊び人だなんて全く感じない

それどころか純粋無垢な子供に見える。



もし美羽ちゃんの言ってることが本当なら

こんな都合のいい場面を逃したりなんかしないはず。


ぜんぶよく考えればわかることだった。














桃奈
桃奈
じゃあ…私は帰ります

心
ぇ…どうやって帰るの?

桃奈
桃奈
歩いてですね

桃奈
桃奈
行けない距離ではないので

心
そっか…


桃奈
桃奈
…じゃあお気をつけて

桃奈
桃奈
また、大学で











ももなっちは一度も振り返らずに

線路に沿って歩いていく。



終電は待ってくれない。

立ち尽くしながらそう思う。











心
…はぁ、









終電を逃した夜

隣にいた君はもう居なくなっている。



変な妄想、変な期待。

まだ一緒に居られるかなーとか

考えていた自分がバカみたい。




私は財布の中身を見ずにタクシーを呼んだ。










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いつも読んでくださってありがとうございます😭🙇🏻‍♀️


大事な試験を控えているためスマホの方を完全に封印します😭😇

ので、次の投稿まで間が開きます。


始まったばっかの話ですが、ぜひ覚えていてくれたら嬉しいです😭✨



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