桜が変わり果てたのは、2年に上がってからだ。
桜は2年生になっても尚、女王の椅子に居座り
続けた。
この時の私は、結構な勇気を振り絞って桜に
言ったんだと思う。
正直、桜なら
「確かに、そろそろやめ時だよねー。」
とか言うと思っていた。
けど、現実はそう甘くない。
何で?桜、そんなこと言う人じゃ...
.....え?
────────その一言で分かった。
桜は、桜じゃない。
あの時、私がやるハズだった掃除を、笑って手伝ってくれた桜はもういない。
この人は、私のクラスの女王は、私の大好きな桜を殺して、新しい桜になった。
もう、あなたは私の親友 谷崎桜 じゃない。
私の親友を殺した、女王 谷崎桜 だ。
私はそれだけ伝えて、女王様に背を向けた。
顔だけ、振り向く。
どうしちゃったの、ね...
私はそう伝えて、歩き出す。
.....違う。
さようなら。
二度と私を“親友”と呼ばないで。
「もう一度」
なんて、そんなワガママは要らないから。
あなたが嫌いです。
──────────────谷崎桜。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。