第10話

果て
392
2019/03/19 09:41 更新
桜が変わり果てたのは、2年に上がってからだ。

桜は2年生になっても尚、女王の椅子に居座り
続けた。
栗原 瞳
...ねぇ、桜。
谷崎 桜
ん?何?
栗原 瞳
そろそろ...さ、
この時の私は、結構な勇気を振り絞って桜に
言ったんだと思う。
栗原 瞳
女王、やめないの?
正直、桜なら

「確かに、そろそろやめ時だよねー。」

とか言うと思っていた。


けど、現実はそう甘くない。
谷崎 桜
え、何で?
栗原 瞳
な、何でって...
谷崎 桜
私が女王降りる理由無くない?
栗原 瞳
そうだけど...
谷崎 桜
それに、以外と楽しいし居心地良い。
谷崎 桜
玉座を誰かにあげるなんて考えられない。
何で?桜、そんなこと言う人じゃ...
谷崎 桜
毎日、4軍が掃除してくれるから早く帰れるし。
.....え?
栗原 瞳
え、桜、掃除してないの...?
谷崎 桜
えー、だって、4軍がやってるんだよ?1軍である私がやる必要無くない?
谷崎 桜
面倒くさいじゃん。







────────その一言で分かった。








桜は、桜じゃない。



あの時、私がやるハズだった掃除を、笑って手伝ってくれた桜はもういない。


この人は、私のクラスの女王は、私の大好きな桜を殺して、新しい桜になった。




もう、あなたは私の親友 谷崎桜 じゃない。




私の親友を殺した、女王 谷崎桜 だ。







栗原 瞳
...人って、こんなに変わり果てることってあるんだね。
谷崎 桜
え?
栗原 瞳
ごめんなさい。女王様。
栗原 瞳
今日から私は独りになります。
私はそれだけ伝えて、女王様に背を向けた。
谷崎 桜
え、ねぇ!どうしたの!?
谷崎 桜
瞳!
栗原 瞳
何ですか?
顔だけ、振り向く。
谷崎 桜
どうしちゃったの!?
どうしちゃったの、ね...
栗原 瞳
逆にこっちが聞きたい。
私はそう伝えて、歩き出す。
谷崎 桜
ねぇ!待ってよ!親友でしょ!?
.....違う。
栗原 瞳
私の親友は谷崎桜。あなたが殺した。
谷崎 桜
何、言ってるの...?
栗原 瞳
私の親友は谷崎桜。女王様なんかじゃない。
谷崎 桜
え...
栗原 瞳
さようなら。女王様。





















さようなら。























二度と私を“親友”と呼ばないで。






























「もう一度」



なんて、そんなワガママは要らないから。


















あなたが嫌いです。







──────────────谷崎桜。

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