第20話

第15・16話
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2022/10/07 08:00 更新
「この町は潰させん!!!わしと戦えェ!!!!」


『!…ルフィこっち!』


「聞こえんのか?」


『うんっ!町長さんが危ないっ!』




隣にはもうルフィはいなくて、町長さんの首をしめていたバギーの手を止めていた。




「!麦わらの男っ…!!!」


「約束通りお前をぶっ飛ばしに来たぞ!!!」


「よくもノコノコと自分から…!!貴様等!!!現れたな!!!!」


「いーい?戦うのはあんた達の勝手だけどね、私は海図と宝が手に入ればそれでいいの」


「ああわかってる、さっき言ったがあなたに傷一つ付けさすなよ」




そんな事いつ話したの…とジト目でナミちゃんとゾロくんを見ていると、危機一髪ルフィに助けられた町長さんの声が聞こえた。




「小童共…何しに来たんじゃ、余所者はひっこんでおれ、これはわしの戦いじゃぞ!!
 わしの町はわしが守る!!手出しは無用じゃ!!!」




ガン!!と音が響いて、あっという間に町長さんはルフィに頭を打ち付けられる。
言葉を失ってるナミちゃんとバギーも気にせずルフィがパンパン…と手を払うと町長さんは倒れた。




「あ…!!あんた!!何て事すんのよ!!!何で町長さんを……!!!」


「邪魔!!!」


「上策だな…このおっさんほっといたら間違いなく死にに・・・行く気だ」


『気絶してた方が安全だよっ』


「無茶するなっ!!」




隣でルフィが大きく息を吸う。
まずい…と思った頃には大きな声が轟いていた。




「デカッ鼻ァ!!!!」


「!!??」


「ええ〰〰〰〰っ!??」


『ル…ルフィ……』


「ハデに撃て!!!バギー玉ァ!!!!」


「け、けど船長…!!あ、あの中にスンゲェ美女が!!!」


「知るか!!良いから撃てェ!!!」




「消し飛べェ!!!!」と一直線に大砲が向かってくる。
これにはナミちゃんもゾロくんも焦らずには居られない様だった。




「何言い出すのよバカァ!!!」


「おいあなた!!ルフィ!!逃げるんだ!!!吹き飛ぶぞ!!!」


『平気だよっ』


「そんな砲弾ものがおれに効くかっ」




「ゴムゴムの…風船っ!!!!」とルフィが風船の様に膨らんだ。
衝撃を全部は吸収できずルフィの体が少し後方へ傾くが、そっちの方が都合が良い・・・・・もんね。




「何だあいつは!!?」


「……!?」


「まさかバギー玉を…!!!」



「弾き返しやがったァ!!!!」




「………先に言えよな」とこめかみを押さえたゾロくん。
ルフィに跳ね返された大砲は海賊団が乗っていた建物ごと壊した。




「よっしゃ!!敵がへった!!やるか!!」


「あんた一体何なのよっ!!」


「人騒がせな…」


「説明してよ!!だいたいおかしいと思ったわ!!
 ライオンと戦ってきた時からね!!人間業じゃないもの!!
 何よ今の風船みたいにふくれたの!!」


「ゴムゴムの風船だ!!」


「それが何かって聞いてんのよっ!!」




ドヤ顔を決めたルフィを突っ込むナミちゃん。
敵陣地にも関わらず平和だなぁ…と思ってると、瓦礫からまっ黒焦げになった男二人にライオンが出てきた。




「あ……」


「よくもまァハデにやってくれたもんだ………」


『なっ、仲間を盾に……?』


「旗揚げ依頼最大の屈辱ですね船長」


「おれァアもう怒りでものも言えねェよ…」


「くそ…気を失ってたか…何だこのあり様は……!」


「モージ…生きてたのか…」




奥から猛獣使いも立ち上がる。
あのもう一人が盾にしたライオンって……




「!?おいカバジ…!!てめェリッチーに何してる!!」


「……ああこのか、おれの服が汚れるといけないんで盾に使わせてもらっただけだ」




カバジと呼ばれた男はドサッとライオンを放り投げた。
猛獣使いが駆け寄る。
仲間割れ…?
悔しそうに眉をひそめた猛獣使いの視線がルフィにいった。





「げっ!!麦わらの男!!
 バギー船長、あいつにはお気をつけを!!
 奴も“悪魔の実”の能力者なんです!!“ゴム人間・・・・”なんです!!!」


「ゴム人間!?」


「うんほら」


「……悪魔の実を……!!!バギー玉もはね返す訳だ…
 しかしモージ…知ってたんなら何でそれを早く言わねェんだ!!!」


「一応言いました!!!」




猛獣使いがバギーの分裂した手に殴られる。
吹き飛ばされた猛獣使いは此方に飛んできた。




「ぎゃああああそこどけェ!!!」


「お前がどけっ」




猛獣使いをルフィが蹴り飛ばす。
それを合図にルフィが「開戦だ!!」と叫んだ。




「バギー一味参謀長“曲芸のカバジ”!!
 一味の怒りこの私が請け負う!!!」


「あなた!逃げてろ!!」


『ぇ…』




カバジは一直線にルフィへ剣を突き出す。
私を後ろに下げて構えたルフィの前にゾロくんが出てきた。
剣と刀の嫌な衝突音が響く。




「剣の相手ならおれがする!」


「光栄だねェロロノア・ゾロ…
 一人の剣士として貴様を斬れるとは」


『!ゾロくん!血が…』


「やっぱり休んでろよゾロ、おれがやるから」




「くくっ…」と笑ったカバジが口から火を吹く。
突然の事に体制を崩したゾロくんのお腹に足が伸びた。




「あっ」


「う…!!」


『い……っ!』




ドスッという鈍い音と耐えかねたゾロの叫び声。
床を転がったゾロくんを見てカバジは笑う。




「汚い奴っ!!あいつ傷口を狙って…!!」


「曲技っ!!“湯けむり殺人事件”っ!!」


「何が曲技だっ…!!ただの土埃じゃねェか!!」




土埃が立ち込めたせいで私達からはゾロくんが見えない。
けど剣同士がぶつかる音が聞こえたから中で戦ってるんだろうなぁ…。
その時、土埃の中から蹴られたゾロくんが飛び出してきた。
ブシュウゥと血の溢れ出る音とゾロくんの悲鳴。
私は耐えられなくなって思わず尻もちをつきそうになった所をナミちゃんに支えられた。




「貴様の相棒の妙な応力のお陰でこっちはとんだ災難だ。
 いくら“海賊狩り”だとて我々バギー一味を敵にした事は失敗だったな」


「あんな深手で戦うなんてもともと無茶なのよ!!
 あんた何黙って見てんの!?あいつ殺されちゃうわ!!」


「……」


「ロロノア・ゾロ!!討ちとった!!!……ぬが!!?」




勝ちを確信したカバジが立ち上がったゾロくんの刀の鞘で弾き飛ばされた…らしい。
チラリと視線を向けると倒れるカバジが見えた。




「え……」


「おお!!」


「!」


『良かったぁ……』


「うっとうしい野郎だぜ!!
 おれの傷をつつくのがそんなに楽しいか!!」




ゾロくんはチラリと私を見ると、「あなた、目瞑ってな」と言う。
とりあえず目を瞑ると、ザクッ!!という音がした。




「な!!!自分で!!」


『?!じ、自分で…?』


「いてェっ!!」




目の前で何が起きてるのか私には分からない…。
私は言われた通り目を瞑って待つだけ。
でももしゾロくんが自分を傷つけるようなマネをしていたのだとしたら後で怒ってやるもんっ。




「おれの剣が目指すのは世界一…」


「てめェ一体何を…!!」


「ハンディはこれくらいで満足か?
 おれとお前の格の違いを教えてやるよ」


「うおーっかっこいいーっ」


「……これがロロノア・ゾロか…ナメやがって…!!!」

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