第41話

#40
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2025/02/09 07:00 更新
倒れてから復活して二日。俺は部屋にある剣を研いていた。
今日今から呪いを解きに行く。
つい昨日、明確な呪いの解呪方法が判明した。それは呪いのトリガーであるドラゴンとグリフォンの体に刻まれた呪いの印を壊す事
呪いの印を壊すには攻撃しなくてはいけなくて、攻撃すると勿論敵対される。つまり、ドラゴンとグリフォンを倒さなくてはいけないのだ。
今回ばかりはるざぴを頼れない。るざぴは魔界の者だから人間界の無関係な物に干渉する訳にはいかない。もし俺が殺されかけたら干渉を許されるが、俺があの二体に直接殺されはしない。
あるとするならば激しい運動での心臓破裂と、魔力暴走での死。どちらも直接的な攻撃はされてない。
俺が死んだとしても皆はなんとかなると思う。
魔法があれだけ出来ると職に困らない。
ただ…るざぴは死ぬ…
俺が死ぬとるざぴも死ぬし、るざぴが死ぬと俺も死ぬ。
それが契約だ。
シトリンのネックレスを魔力を込めて握り込む。
腕環に嵌ってるアパタイトが光り、るざぴは気付くだろう。
第一王女殿下から貰った宝石である二つに術式を掛けた。それは同期してる宝石に魔力が込められた時発光するという物。だから呼び出したい時に魔力を込めるのだ。
水月ルザク
どうしたの?って…
俺が剣を持っているのを見て察したのだろう。
おんりー
…一応、着いてきてくれない?
水月ルザク
良いよ
即答だ。そんなに心配か?…心配か。
水月ルザク
皆には伝えるの?
おんりー
止められるだろうから言わない。
水月ルザク
…そっか…
おんりー
そろそろ行こ
水月ルザク
うん
まずは翠のドラゴンが居る洞窟へ向かう。
翡翠の瞳が此方を見ている。
自分の何十倍もある大きさだ。
おんりー
(魔印は…右前足か)
おんりー
…失礼します
一言断ってから剣を抜く。
初動が最も大事。だから雷魔法も風属性魔法も展開し、足に力を入れる。
雷轟を響かせ、右前足にある印を破壊する。
おんりー
心臓が痛い。でも我慢だ。今回はかなり魔法に頼ったから心臓の痛みはそこまでだ。
痛みに怒り狂ったドラゴンが翼を大きく動かし、距離を取られる。それと同時に爆風が巻き起こる。
おんりー
体制を整え、着地する。翠のドラゴンは風属性魔法を乱用する。だから俺は火属性魔法を使う。
突進と共に風の刃を何十個も展開する。
突進を避け、風の刃を切り、火属性魔法を発動する。
火の球が風の刃に激突し、消滅する。
隙無く魔法を使い、素早く動きながら火属性魔法の上位魔法を撃ち込む。
ドラゴンに直撃し、悶える。
おんりー
今…!
隙が出来たドラゴンの首に一筋太刀を入れる。
ドラゴンは灰となって消えた。
次はグリフォンだ。限界が来る前に早くしなければ。
呼吸を整えながらるざぴと紅のグリフォンの元へ向かう。
息が荒い事に気付いたるざぴは眉を下げたが、強行した。
紅のグリフォンの元に着く。
静かに此方を見る紅の目。これから攻撃される事を察している。
俺も集中しなければならない。心臓の事等忘れて行動する。
印は首元にある。
剣を抜こうと構えると、グリフォンも足を踏み鳴らす。
グリフォンが足を上げた瞬間、戦闘開始の鐘がなった。
お互い高速で突っ込む。
おんりー
避けたか…
俺も避けた。
グリフォンである此奴に速度は効かないか。
おんりー
なら…
魔法勝負だ。
土属性魔法で洞窟の出口へ繋がる道を塞ぐ。
頭の良いグリフォンは察して火属性魔法を使ってくる。
閉鎖された空間で大きな火球を出される。
物量で来るなら此方も物量で抵抗する。
土の球を作り出し、火球にぶつける。
破裂音の様な音が鳴り響く。
おんりー
音デカ…
少し怯んだグリフォンに雷魔法をぶつける。が、ギリギリで爪で塞がれる。
土壇場でグリフォンは口から火を吐く。
避ける事しか出来ないから一番厄介だ。
おんりー
(口を開いてる…口内傷付けるか)
光魔法を繰り出し、火を吐く口の中に突っ込ませる。
見事に激突し、グリフォンが悶える。
星魔法を発動させる。無名の星が現れ、風属性魔法と雷魔法に押されてグリフォンの首元に猛スピードで向かう。
グリフォンが此方を向く。閃光の中一瞬、翼を振り被るのが見えた。
衝突音と共に視界が悪くなる。
土埃が消えた時、落ちているグリフォンの首を見つける。呪いの印は壊されている。
おんりー
ふぅ…
一つ深く息をする。
おんりー
ッあ"!
集中が切れた瞬間、心臓の音が激しく鳴る。
破裂しそうな痛みとあと…!
おんりー
あ"あ"ぁぁ"ぁ"あ"あ"!!
視界に入るかみが白くなる。
頭がおかしくなりそうだ。
いたみをさけぶことしかできないこえ。
しそうすることすらむずかしい。
いたい!いたい!いたい!いたい!
おんりー
う"あ"ッッ!
しょっくのようないたみとともにいしきをてばなした。

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