あなた sitenn
準備をするために立川基地に戻るや否や 、
保科 のタックルをくらい 、この状況だ 。
そもそも 、私は第1部隊への入隊希望などこれっぽちもないというのに…
一向にスマホのカメラで写真を連写するのをやめない 亜白 。
そんな 亜白 の隣では 小此木 が申し訳なさそうに立っていた 。
小此木 が私に頭を下げる理由 。
それは 、私が前に“ お祓い的な仕事をしていた ”と 小此木 に話したことを 、
更に 小此木 が 来栖アキラ …つまり 、第1部隊のオペレーターに話してしまったからだ 。
しかし 、なぜお祓いをしていたといういかにも胡散臭い話で私が第1部隊に行かなければならないのか 、
これがまためんどくさいことに 、第1部隊の隊長様が呪われているだとかで大騒ぎ 。
霊媒師を呼んでも霊を祓えないとのことで 、「 胡散臭いけど一応視てくれない? 」っつー訳らしい 。
保科 の頭にゲンコツを落とし 、
力が緩んだ隙をみて 、素早く荷物を掴む 。
イマイチピンときていない 亜白 を横目に 、私は勢いのまま基地を出る 。
亜白 の変なところで発動する鈍さに 、
自分の行動を後悔したのだった 。











編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!