それから
時間差で事務所を出た…
雑居ビルのコンビニで
適当に飲みものと晩ご飯らしきものを買った
そして
それぞれ別のタクシーに乗った
オレの自宅近くでお互い降りて
時間差でマンションへ
・
・
・
バタン…
ドア閉めたと途端…
2人きり…
邪魔するモノもない
だとしたら…
今までガマンしてた分、タガが外れる
京本を後ろから抱きしめた
真っ赤になる京本の耳を甘噛みしてしまう
ホントにこのまま食べてしまいたい←
京本の全てを知りたい…
今まで遠回りした分、
ガマンした分…味わっていた
そしたら
力いっぱいオレを押し返して腕のリーチ分離れた
(やっぱりオトコなんだ、と実感)
予想してない言葉が投げかけられ
止まってしまう
言いにくそうに言葉を紡ぎ出す…
オレのこと、少し睨んでるけど
結局、上目遣いになってるから可愛いしかない、笑
拗ねる京本は天使ですか?
手首を掴んで引き寄せた
ホントに困ってるみたい、笑
ポリポリと頭を掻きながら
部屋の真ん中へ案内した、笑
買ってきたモノを並べて
お腹を満たす…
そして…
もちろん
シャワーはちゃんと別々だったからなッ/////
オレのパジャマに袖を通して
クンクンと確認する
オレのパジャマを身につけてるだけでも
今までの事を考えるとありえないのに
目の前の京本がオレの匂いが好きだと
言ってる姿…
閉じ込めたくなる/////
だけど
平常心を装って
オレがいつも使ってるシングルベッドへと
案内する
そう言って1mも離れてないソファに
身体を向けた
すると…
オレのパジャマの裾を持って
せっかくガマンしてたのに…
仕方ないな…と心が喜んでる、笑
部屋の照明を消して
ベッドサイドのライトを灯した
京本のキレイな顔が間接照明で
さらにキレイに照らされる
そんな京本を見るだけで
心臓がうるさい…/////
オレが先にベッドに入り奥へ
京本入るスペースを作る
そして
掛け布団を少しめくり
そう言うと…ホントに京本が…
遠慮がちに一緒のベッドへ
そして
オレに背を向けた
そっと後ろから抱きしめて
京本の後ろ髪に顔を埋めた
そう言いながらモゾモゾする京本、
それだけ可愛いんだけど?
あー、可愛い( * ֦ơ﹃ơ֦)
絶対こっち向かせたい
身を乗り出して京本の耳を食べだした
カラダをモゾモゾとくねらせる
京本はゆっくりと上を向いてくれた
やっと顔が見えたと思ったら
布団をスッポリと上までかぶってしまった
少しだけ顔を覗かせてオレをチラッとみる
京本のキレイな目がオレを見る
今は…もう目を逸らしたくない
しっかり顔が見えるように
布団をズラして…
唇を近づける
鼻先が触れ合う距離まで近づいたとき
オレの唇にそっと触れて“お預け”
顔がさらに赤く染まってく
不意打ちの言葉に対応できず
困ってると
言ってしまった恥ずかしさを隠すように、笑
ムクれてしまった大我は
また布団で可愛い顔を隠してしまった、笑
布団をクイっと引っ張ってみる
やっと好きって伝えられたのに
もう嫌われるのは、さすがに困る、笑
好きだとちゃんと伝えなきゃ、笑
唇をまた近づけて重ねる直前に
って呼んでみた/////
嬉しそうに恥ずかしそうに
綻んだ顔をして
それから上目遣いでオレを見つめた
もう一度…その愛おしい名前を口にする
ゆっくりと唇同士の距離を縮めて
最初はついばむような
触れるだけのKissをした
そして
ピンク色の唇に
白い頬に、おデコに
可愛い唇から溢れ出す吐息…
ホントに今、
京本が…大我が
オレと混ざりあって
溶けていった…/////
・
・
・
気づいたら
2人は
手を繋いで眠りに落ちていた…
NeXT → 2人の甘い朝をお楽しみください、笑
チャプター題名はひみちゅ♡
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。