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第1話

○『 方言女子 』( S.Daiki )
1,168
2018/06/18 15:59

「あなた…、」


『ぁ、ん?』



お風呂あがり


肩の下まで伸びた髪を

優しく、大毅がタオルでわしゃわしゃしてくれて。



幸せ。








『なんじゃらほい、』


「お前実家北海道やったよな?」


『うん、そうだよ?』


「やったらさあ、」






耳のそばで呟かれる。



‘‘やってや、方言女子”









.








『まって!まってまってまってまって』


「ん?」


『あんな、あんな、熊本みたいな可愛いやつじゃないって!』


「ええやん。さんはい 、」


『無理だって!そんな!』


「好きやで、俺は。ほんまあなたのことすき」


『……っ』




真っ直ぐ、見つめられて。


こんなの、

心臓持たない。





「あなたは…?俺のこと」


『…す、きだよ』


「え?なんて?」


『だから…すき…』


「は?」



これは、あれだ

やるまで終わらないやつだ。




「だからなんて?」


『……』


「あなた?」


『…いっ、…、いつもあんたのことを考えてるっしょ!

たいした恥ずかしいけれど、ずっと好きだったさっ!! 』







シーンとなる部屋。



やばい、


出してしまった、本当の私。





でもその静寂は



すぐに大毅に抱き締められて消され




代わりに



「可愛いすぎ。反則。」


そう聞こえてきた。







「ねぇ、もっと言って」


『…もっとって……』




こーゆうのは、出そうと思って出るものじゃないのに。



「あなたの方言、めっちゃかわええ」


『………大毅の…関西弁も

めっちゃ、かわいいよ?』


「ふは(笑)やば、ハマる(笑)」


『やめ、て//はずかしいよ…』






一度ハマったら、全然飽きない大毅に


何度も何度も強要され…。


もうヘトヘト。





「なあ、もっかい好き言うて?」




もうそろそろ終わろうって、思っても





なまら好きです。




そう応えちゃうから


大毅のワガママは終わらない。





.






fin

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