「 元気だよ 笑 」
「 忙しいのにわざわざありがとうね 」
『 ん? ええんやで別に 笑 』
『 ずっと会いたかったし、ちょうどよかったわ 』
そうやって言ってくれた君の声は
砂糖よりも甘くて、それが少し苦かった
「 私も会いたかった ! 」
「 ずっと画面越しだとやっぱり寂しいね 」
『 ほんまにな 』
『 てか聞いてや ⁉︎ 』
『 この前あなたに会いたいて嘆いとったら 』
『 リト達に笑われてん ! 酷ない ⁉︎ 』
「 ん〜… 話したマナくんが悪い 」
『 おーいちょっとあなたさん ? 笑 』
久しぶりにたくさん笑って君と話して
好きな人と過ごす時間はあっという間で、有限で
君のデバイスからは大きな音が鳴り響いた
『 やっべ、パトロールなん忘れとった… 』
どうやら私の味方が暴れているみたい
私も行かないとかな、なんて考えてたら
君がポケットからいそいそと取り出したのは
探していた私のネックレス
『 せやネックレスこれ…で合ってるよな !? 』
「 うん、ありがとう… ! 」
『 もう忘れたらあかんからな〜? 』
「 ん、絶対忘れない ! 」
なんて呑気に話していたからか
君のデバイスからはさらに大きな音が鳴った
『 なんやもううるさいねん ! 』
『 ごめんなぁ、もう行かんと… 』
さっきまで笑顔で話していたのに
急に悲しそうな表情になったりコロコロ変わるから
そんな君が面白くて
どうしようもないくらい大好きで少し笑った
「 っ 笑 」












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!