演じる。それはショーやドラマなど人々を笑顔に
するもの。
けれどもそれは人を失くすものでもある。
これは、自分を見失い、消えていった一人の短い話である。
僕はK市に住むごく普通の高校2年生だ。今日もいつも
通りの日常をループしてる。僕のクラスには少し変わり者の優等生天野星という人がいる。天野は、成績優秀、
運動神経抜群、人気者、優しいまるで絵に描いたような人間だ。正直に言うと僕が苦手なタイプ。理由は他にもあるが…だから、あまり話かけられないようにしてる。
だけど
「君、少しさ、話さない?」
案の定話しかけられてしまった。
どういうつもりなんだろう。そう思いながら僕は天野についていった。天野は屋上へと案内した。
「それで、話ってなんだ?」
「君ってさ、演技に興味ある?」
いきなり何なんだ?と僕は思った。僕はこう答えた
「いや…人並みにしか興味ない。」
そう答えると天野は少し吃驚したような表情になった。
そして、天野は
「そう、変なこと聞いてごめんね」
といい、教室に帰った。












編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。