昔から…母から伝えられていた
死んだ人が悲しんでいると…雨が降ると
ここは東京ではあるが…最近、毎日のように14:10に雨が降る、これがきっかけで時雨町といわれるようになった
とある道路の電柱…そこには花束が参列していた
カサッ…
僕は電柱に花束を置いて手を合わせる…
きっと…ずっと…夢主が泣いとるんよな
夢主は俺の妹やった…
人懐っこくて可愛い自慢の妹だった…
そんな時…夢主は俺の前から消えた
塾の帰り道に青信号を渡っていると、居眠り運転によって轢かれた…12歳という幼いうちにこの世を旅立った
そう、その日からずっと14:10になると雨が降るのだ
夢主の死亡推定時刻である
きっと、未練があるのだろう…
そして、その場を去ろうとすると
カサッ…
なろっちと夢主も仲がすごく良かった
俺と3人でしょっちゅう遊ぶくらい…
だから、なろっちもこうして夢主のところに来てくれる
バサッ…
静かに俺はなろっちの傘に入る
明日も…明後日も…ずっとお前は泣くんやろうな
夢主を失って…活動や何もかものやる気を無くしてしまった1人のツッコミ系歌い手とそれを支えるツッコミ系歌い手の3人のお話
この、時雨町の真相に近づく…
"翔くんを孤独になんかさせない"
"たとえ、言いにくかったとしても…これだけは言っとく…待ってるよ、翔君"
"辛いなら、俺らにもちゃんと共有しろ…お前はもう、ひとりじゃないんだ"
お兄ちゃんが……………………………に
この続きはまたどこかで
もしかしたら…被ってるかもしれない…ネタが!!
被ってたらごめんなさい!!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。