第5話

04
395
2024/04/07 03:00

<シオンくん!ちょっといい…?>



sion
sion
 うん 


u
 先行ってるね 
sion
sion
 あ、パーカー俺の机の中だよ 
u
 取っていくわ ありがとう 


週に3回はこのくだり


学校一のイケメンだなんて言われてるから

肩身が狭くなる



その上 パーカーが机の中にある だなんて

幼なじみって知らない人が聞いたら


私殺されるかもしれない…怖すぎ






席替えしたって言ってたよな、、

人結構いるし…




riku
riku
 あなたちゃん? 
u
 わ、リクちゃん… 
riku
riku
 ねーその呼び方やめてってㅎㅎ 


去年同じクラスだったリク


隣の席になることが多く、
いつの間にか仲良くなっていた


リクちゃんって言うのは呼びやすいから?ㅎㅎ



ほんとにリクちゃんって顔してるんですよね…


これで他校に彼女さんいるって、なんで私には彼氏ができないんだろう?(ディスってる?)




riku
riku
 どうしたの?シオン? 
u
 そう、シオンの席どこ? 
riku
riku
 窓側の1番後ろ! 
u
 ありがとう〜助かる 
riku
riku
 またあいつ告られてんの?ㅎ 
u
 そうだよ…ほんと肩身狭い 



あの性格の割に

机の中は綺麗に整頓されてるからムカつく


リョウに貰ったチョコもこっそり置いておこう

riku
riku
 返事、断るよ。多分 
u
 え〜、
 さっき呼ばれた子ジウちゃんだよ? 
u
 なんで分かるの 
riku
riku
 あなたちゃんにはまだ早いかな〜 
u
 なにそれ!ㅎㅎ 

「じゃあシオンが告白断るか賭けよう!」


なんて言い出したから賭けることに…




リクちゃんが勝ったら彼女さんのプレゼントについて相談に乗って欲しいんだとか。



いやそれ賭けなくても聞くのに……


riku
riku
 じゃあまた連絡する! 
u
 うん!ばいばい 



こんな話題にされるシオンにもなってみたいわ。


あんなこの世の宝みたいな子に告白されるなんて

多分人生で一回もないかもしれないのに…


私なら気分良すぎて一旦ナルシストになって
相手を失望させてしまうかも…






私はそんなことを考えながら肌寒い廊下を駆け足で
教室まで向かった



プリ小説オーディオドラマ