未羽「ひまり！」


ひまり「未羽」


未羽がいつもよりも可愛く綺麗に髪をセットしている。メイクも少しだけ。


今日は高校生最後の日。


卒業式だ。


未羽「ひまりぃ、バラバラなのやだぁ」


未羽が半泣きで抱きついてくる。


ひまり「ふふ、もう泣いちゃうの？」


未羽「うぅぅ」


私は未羽の頭を優しく撫でる。


宙「ひまりー、愛原ー、はよはよ」


ひまり「そらくん、」


そらくんはいつもと違って、センターわけ。


悔しいけどカッコよすぎる。


宙「なに？そんな見て」


未羽「あー！一ノ瀬くん髪型違う！」


ひまり「そ、そうだよ！」


宙「ああーw姉貴がしてくれたんだよ」


そらくんは少し顔を赤くして髪を触る。


ひまり「似合ってる」


未羽「かっこいいい」


宙「はは！ありがと！」




翔ちゃん「はーい、席つけー、花配るぞ」


クラスメイト「あ！つけるやつ！」


クラスメイト「やだあ、卒業って感じじゃん」


クラスメイト「寂しいね」


翔ちゃんから花をもらって、胸に付ける。


卒業か、寂しいな。




___卒業後___




翔ちゃん「みんなお疲れ様」


翔ちゃんが、泣きだす女子達を見て少し笑った。


翔ちゃんの話を聞いて、クラスのみんなが涙目になっていた。


よく見えなかったけど、そらくんも目をこすっていた。


翔ちゃん「はい、挨拶しよう」


級長「きりつ」


翔ちゃん「最後だな、みんなありがとう」


級長「れいっ」


クラス「「「ありがとうございました！」」」




クラスがザワザワしている。


翔ちゃんの近くに行って写真を撮る女子達。


泣きながら話す人達。


記念で写真を撮る人達。


私は席に座ったまま、外を眺めた。


空は晴れている。


寂しいな。


クラスメイト「ひまりー！！悲しいよお」


クラスメイト「ひまり大好きー！」


クラスメイト達が私の席に集まってくる。


未羽「ひまりぃぃ」


未羽は号泣。


宙「ひまり」


そらくんは優しく笑っている。


ひまり「みんな、今までありがとう。私も大好き」


私が笑って、涙を流すと、周りにいた子達がもっと泣きだした。


クラスメイト「ひまりに大好きって言われだああ」


クラスメイト「うわああん」


クラスメイト「成宮さん俺も好きだぞぉぉ」


宙「おい！ふざけんなw」


ひまり「あはは！」


未羽「一ノ瀬くん怒ったww」


宙「ひまり」


そらくんが私の頭を撫でた。


宙「ずっと一緒にいような」


ひまり「うん」


クラスメイト「きゃあ！プロポーズ？？」


クラスメイト「やばやば！」


宙「うるせえ」


未羽「もう！ラブラブなんだからっ」


ひまり「ふふ」


卒業式が終わった後、クラスのみんなでたくさん話をした。


私の最悪な高校生活は、そらくんのおかげで最高の高校生活になった。


ずっと一緒にいたい。


そらくんが大好きだ。


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