第16話

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2025/10/26 09:36 更新
junkyu side












三日目









朝、目が覚めると、ハルトの匂いが薄くなっていることに気づいた。その瞬間、急に恐怖が押し寄せてきた。










junkyu
junkyu
やだ。るとの匂いまで消えないで、、




僕は慌てて、ハルトの部屋から自分の部屋へ移動した。








僕のクローゼットを開け、着替えるために服を取り出す。




その時、服のポケットに入れたままだった一枚の紙が、ポロリと床に落ちた。























それは、ジフンと行った、去年のライブのチケット半券だった。







激しいバンドで、ハルトは興味がないから、僕が「友人と行く」と言って行ったものだ。












そのチケットの裏には、ジフンの走り書きで、次に二人で行きたいライブハウスの名前が小さく書かれていた。














僕はすぐにそれを捨てようとした。











junkyu
junkyu
もう関係ない、僕は、もう、ジフンのところ行かないんだ










しかし、僕の手は止まった。











(もし、僕がこの半券を捨てたら、それは、ハルトの決断を「無駄だった」って否定することになるんじゃないか?)











ハルトは僕をジフンの場所へ行けと言った。

僕がこのジフンの所へ行かなかったら、ハルトの決断を否定することになる。















僕は、その半券を拾い上げ、自分の財布の奥にそっとしまった。











僕は、三日間の空白を破り、リビングへ向かった。
冷たい水を飲み干す。















junkyu
junkyu
行こ、学校に。
 


僕は、ハルトのいない、そしてジフンにも行かない、曖昧な日常の第一歩を、静かに踏み出した。


















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