ーー翌朝。何事もなかったのように朝日が昇り、校門にはいつも通りの生徒たちが群れをなしている。ただ一つ違うのは、昨日まで知らなかった名前が六件、LINEの友達リストに並んでいることだった
教室に入ると、いつもと変わらない朝の風景が広がっていた。友達が手を振って近づいてくる
友人の声が遠く聞こえた。昨夜、あの後どうやって家に帰ったのか、正直あまり覚えていない。気づいたらベットの上で、制服のまま朝を迎えていた
ポケットの中でスマホが重い。確認すると、未読がさらに増えていた。Lapisからの「おはよ〜」、ロゼからの既読スタンプ、そしてらいとは朝6時から「起きた??」と送ってきている
そして昼休み。弁当を食べている最中にまた一件。差出人は心音。
たったの五文字。だがその威圧感は、画面越しでも十分すぎるほどに伝わってきた。時計を見るーー放課後まで、後四時間
送信して数秒。既読がついた瞬間に返信が来た
それきり会話は途切れた。そっけないにも程がある













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。