ユウside
ホリデーが終わり僕達はオンボロ寮に帰ってきた
あなたの下の名前(カタカナ推奨)先輩が談話室から出るのを見送り
先程、言おうと思っていた言葉を思い出す
"アレン・ノートン"
この名前に聞き覚えはあるか?
それにしても、ジャミル先輩達
何も言わなかった
しかも、僕だけが眠っていたような言い方だったし
皆、忘れてる?
ソファに腰を掛ける
橫には手紙と資料らしきものがおいてあった
宛名はあなたの下の名前(カタカナ推奨)・あなたの名字(カタカナ推奨)
差出人は"アレン・ノートン"
いや、可笑しな話ではない
お互いに信頼しあっているようだし
手紙のやり取りがあって当然だ
ゆっくりと手紙に手を伸ばす
僕は手紙から目を離し
グリムを抱えお風呂場へ向かった
ブヲォォォォォ_____
いつもは短い筈の髪の毛を
長い時間をかけて黒髪ロングへと変えていく
ドライヤーを最大出力まで上げ、無心で髪を乾かす
鏡に写る自分はとても生きているとは思えないほど
青白く、不気味に写っている
そう呟いた言葉はグリムの叫び声でかきけされた
すぐに手元にあるウイッグを着け
バルコニーへと走っていく
もう一度グリムを寝かせ
ドライヤーを片付けに風呂場に戻った
ガチャ____
ちょうど扉から出てきたのはあなたの下の名前(カタカナ推奨)先輩だった
パシッ____
自分より細く長い指が僕を止める
いやだ、言わないで欲しかった
僕はこのままで良いんだ
自分を覆い隠すなら男にだってなっても良い
本当の僕を見ないでくれ
あなたの下の名前(カタカナ推奨)先輩はいつもほしい言葉をまっすぐと伝えてくれる
それがどんなに僕にとって救われることか
貴方は一生わからないままなんでしょうね
わからない方はコメント下さい
監督生くんは女の子ですが
これまでと同じように"ユウ"として生きますのでご安心下さい














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。