⚠️続きです⚠️
ピーポーピーポー
な、んで...
なんで、こんなに私の友達がけが、してる、の?
あの日私は二人が帰ってこないことを心配し、家族に言った。
すると、母さんに電話がかかってきた。
青ざめた母さんを見る限り、ただ事ではないことを悟った。
" 血だらけで倒れてた...? "
私たちはすぐに病院に行った
母さんは私に、今日、一緒に遊んでたよね?と聞いた
お医者さんは、殴られたあとのようなものがある、と言った
もちろん、私にそんな覚えはない
また、命に別状はないということだ
私にはそれが、不幸中の幸い...だと思ってた
でも、そんなこと全然なかった
翌日
私はいつも通り学校へ行った
行かされた、というのが本音だろうか
学校につくと、私は驚いた
だって...
は?とでも言うように私を見つめてきた。
唯一、その言葉に反応した人物もいた
おかしい
いつもなら元気なはずの彼女が
と、震えている
その時の本能だろうか
現場も見ていないのに、その子がやったんだ...と、馬鹿だった私でもわかった
休み時間
私は彼女を空き教室に呼んだ
わたしは直球に
と、聞いた
彼女はうつむいたまま答えない
私は、本当にこいつがやったんだ...とわかって泣いて逃げ出した。こんなことなってるのに、気づかなかった自分が腹立たしかったから
でも、私はさらに耳を疑うようなことを聞いた
聞いてしまった...
は??
意味わかんねぇよ
とっさに、私は二人の前に飛び出した
は??
わたし、のせい?
なんで、私がでてくるの?
ほんとに馬鹿だった私は
そんなことの意味にも気づけないなんて
母さんやクラスメイトに聞いて、やっとわかった
母さんがその状況を知っていたことに驚いた
母さんは、そんな私に慰めてもくれなかった
しかも、あなたの下の名前のためだった、というのだ
私って...
~~くんの記憶がフラッシュバックされていく
そして、所々があざだらけで、血まみれな姿も
その日から学校にいくと、いじめられた
わたしが、いじめられていたことを自覚しても、なにも言わなかったからだ
数ヵ月後
そして、その友達は転校した
私になにも言わずに
また、私の母は事故で死んだ
ただただに絶望するしかできなかった
でも、これでよかったのかもと思う自分もいてしまう
だって、私に愛情なんてものを与えてなかったから
今まで唯一、味方だった先生も厳しくなった
私に居場所なんてないんだ
そのまま中学生になった
なにも変わらなかった
ましてや、いじめの数が増えている
選ぶ学校を間違えた
私にとっての変わるチャンスを一つ無駄にした
だから、
私は高校にかけようと思った。
中学校にいきたくなかった
でも、高校にはいるためには...少しの間の苦労なんて
と思って3年間を過ごした
その3年間でてにいれたものもあった
それは...
我慢することだ
なにもかも、ポジティブに考えるふりをして、自分を制御できるようになった
私にとってそれは最適解だった
そして今に至る...
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。