第75話

75.泣かせないでください
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2026/02/23 05:28 更新
元太side



スタッフ
スタッフ
それではまずあなたの下の名前さんの撮影を始めます!
(なまえ)
あなた
あ、はい!
(なまえ)
あなた
じゃあ行ってくるね!
松田元太
松田元太
おう!頑張れよ
(なまえ)
あなた
ありがと!!

















よしそろそろ行くか




松田元太
松田元太
お話終わりましたか?







深澤辰哉
深澤辰哉
ん?あぁ元太




深澤辰哉
深澤辰哉
悪い、一緒にいてくれてありがとな





松田元太
松田元太
何のことっすか
深澤辰哉
深澤辰哉
あなたの下の名前だよ。1人にさせちゃってたから元太いてくれて助かった
松田元太
松田元太
いや、俺が居たくていただけなんで





深澤辰哉
深澤辰哉
お前のそういうとこほんと敵わないわ…笑







でも、もし俺がいなかったら?











あなたの下の名前のことほったらかしたままにするつもりだったんですか?











なんて言えない…。










だからせめてもの強がりで、





松田元太
松田元太
ふっかさん。お人好しも程々にしてください








松田元太
松田元太
大切なものを失いますよ。


深澤辰哉
深澤辰哉
…っ…。








これくらいでいいか、十分伝わっただろうし。














まて、俺なに敵に助言してんだよ














ほんとバカ…







深澤辰哉
深澤辰哉
元太みたいなのがあなたの下の名前の近くにずっといるなら安心か…笑






ん?なんの話







深澤辰哉
深澤辰哉
俺変に気にしなくても良いんだな…笑









だから何の話?!



松田元太
松田元太
あ、そういえばあなたの下の名前と連絡先交換してないんですか




さっきあいつと話してる時、
ふっかさんに早く戻ってきてーって連絡すれば?って
言ってみたんだ










でも、













私みんなの連絡先持ってないんだよねー…笑











そういうあなたの下の名前は傷口に塩を塗られたかのような。










そんな表情に、一瞬見えた。











あなたの下の名前によるとシェアハウスしてた時は持ってた。









けどそれは事務所から女子メンバー全員に支給されていたスマホだったため、加入して回収されてから誰の連絡先も持っていないと。






深澤辰哉
深澤辰哉
あー…それな、俺まじでやった





やっぱりまたなんかあなたの下の名前に言ったのか?






深澤辰哉
深澤辰哉
𝘚𝘯𝘰𝘸𝘔𝘢𝘯ってさ、仕事用と私物でスマホ2台あんのよ。





ん?…まあとりあえず聞くか






深澤辰哉
深澤辰哉
もちろん今持ってんのは仕事用。






ひらひらと、スマホを掲げる。






今手に持っているスマホは仕事用らしい。



深澤辰哉
深澤辰哉
このスマホにはメンバー全員とマネージャー、あとはこれまで仕事で関わってきた人達の連絡先が入ってる。



松田元太
松田元太
えじゃああなたの下の名前の連絡先も







深澤辰哉
深澤辰哉
もちろんあるよ。けど一回もかけてないからあなたの下の名前のスマホには登録されてないし







まあそうか










深澤辰哉
深澤辰哉
それに、あなたの下の名前が言ってた連絡先はこいつじゃないと思うから。






またしても持っているスマホをひらひらと見せてくる。









わかってんじゃん




松田元太
松田元太
じゃあなんで森香澄さんの前でまた後でって言ったんすか




深澤辰哉
深澤辰哉
バカ!森さんの前で、これは仕事用のスマホだから後で俺のスマホで交換しようね、なんて言えるか?!笑





松田元太
松田元太
はははっ笑確かに



深澤辰哉
深澤辰哉
まあでも傷つけたことに変わりは無いけどな…




そう。その事実は変わらない、










実際あなたの下の名前は泣きそうだった。









いや、泣いてた






















スタッフ
スタッフ
深澤辰哉さん!お願いします!






深澤辰哉
深澤辰哉
じゃあ行くわ、




俺よりも一緒にいれる時間長いんだからあなたの下の名前のことちゃんと守ってください。

深澤辰哉
深澤辰哉
元太、ありがと






そう言って、駆け足であなたの下の名前の元に向かう。








ふっかさんが隣にきた瞬間あなたの下の名前の顔に柔らかな笑顔が浮かぶのがわかる。







松田元太
松田元太
…あなたの下の名前のこと泣かせないでくださいよ




二度とあなたの下の名前が傷つかないようにと








俺はあなたの下の名前の隣で笑っている男に念じてやった。

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