元太side
よしそろそろ行くか
でも、もし俺がいなかったら?
あなたの下の名前のことほったらかしたままにするつもりだったんですか?
なんて言えない…。
だからせめてもの強がりで、
これくらいでいいか、十分伝わっただろうし。
まて、俺なに敵に助言してんだよ
ほんとバカ…
ん?なんの話
だから何の話?!
さっきあいつと話してる時、
ふっかさんに早く戻ってきてーって連絡すれば?って
言ってみたんだ
でも、
私みんなの連絡先持ってないんだよねー…笑
そういうあなたの下の名前は傷口に塩を塗られたかのような。
そんな表情に、一瞬見えた。
あなたの下の名前によるとシェアハウスしてた時は持ってた。
けどそれは事務所から女子メンバー全員に支給されていたスマホだったため、加入して回収されてから誰の連絡先も持っていないと。
やっぱりまたなんかあなたの下の名前に言ったのか?
ん?…まあとりあえず聞くか
ひらひらと、スマホを掲げる。
今手に持っているスマホは仕事用らしい。
まあそうか
またしても持っているスマホをひらひらと見せてくる。
わかってんじゃん
そう。その事実は変わらない、
実際あなたの下の名前は泣きそうだった。
いや、泣いてた
俺よりも一緒にいれる時間長いんだからあなたの下の名前のことちゃんと守ってください。
そう言って、駆け足であなたの下の名前の元に向かう。
ふっかさんが隣にきた瞬間あなたの下の名前の顔に柔らかな笑顔が浮かぶのがわかる。
二度とあなたの下の名前が傷つかないようにと
俺はあなたの下の名前の隣で笑っている男に念じてやった。

















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。