第20話

十九
2,121
2024/04/04 03:16 更新
※夜です
あなた
…寝れない
あなた
(そりゃああんな話聞いて考えてねなんて言われてるからな)
あなた
寝れるわけないでしょ
あなた
( ⊙_⊙)
あなた
散歩でもしてくるか
あなた
(疲れたらよく寝れるからな。一石二鳥だ)
あなた
('^'¸¸)
赤子の頃はよく覚えていない
ただ
お婆や姐ちゃん達に良くしてもらった事は覚えてる。生後半年といったところで捨てられたらしい
そのおかげで乳離れはあっという間だったそう
姐ちゃんたちは仕事でほとんど相手にできなかった為婆ちゃんに相手をしてもらっていた
やり手ばばあ
いいかいあなたの名前(漢字)
やり手ばばあ
これ(そろばん)はこうやって使うんだよ
あなた
うん
禿時代に一応教養は受けてはいたものの
買い物の帰り男に襲われかけ、恐怖心を抱いてしまった
それを機に
妓女として働くのではなく
雑用的な仕事で働くことになった
それはお婆なりの優しさで
妓楼で働く事に変わりは無い
そうして暮らしていたというのに
人さらいにあっては後宮に売り飛ばされ下女として働くことになってと、この1年近い間散々な目にあったものだ
玉葉様の侍女になれたのはかなりの幸運だったが
こんな事になるなんて…と考えてしまうばかりだ
あなた
はぁ
あなた
(一輪の花が結んだ幸運ってか…)
私が玉葉様の侍女になった理由
それは今はもう居ない下級妃から玉葉様への出産祝いとしてある花が送られた

人目見た瞬間、毒の花とわかった私がそれを止めたのだ
『それは猛毒の花だ』と
下手したら私はあそこで死んでいたかも
あなた
(余計な口を出して死ぬなんて真っ平ごめんだねって思ってた矢先だったな〜…)
あなた
公主様…ね
あなた
着飾ることが苦手な上に
面倒事が嫌いな私に公主として生きていくなんてできるのかしら
長子の公主の証である黄金の簪は月の光に照らされ美しく輝いていた
壬氏様
おや
壬氏様
こんなところで何をしているのですか
あなた
じっ
あなた
壬氏様!
壬氏様
主上から聞きました
壬氏様
貴女が行方不明になった皇妹君だったとは
あなた
私も正直
その話を聞いて驚きました
あなた
私がそんな身分だったなんて
壬氏様
さぞかし驚いているでしょう
あなた
えぇ、まぁ
あなた
今日から1週間後までに
公主として宮廷で生きていくか
今まで通りに生きていくか
あなた
選ばなければいけないそうで
あなた
悩んでいるところです
壬氏様
皇妹君の選択を選べば 
今までの生活より良い生活で一生を暮らせますよ
あなた
別にそんな事
どうでもいいと思ってます
あなた
私は猫猫やお婆、姐さん達と別れるのが
寂しいと考えてしまうんです
あなた
今までの暮らしで 
嫌なことは無いし別に今まで通りでもいいと思ってます
あなた
緑青館あそこが私の育った所だから
壬氏様
そうですか
あなた
でも私は皇太后様にとって『たった1の娘』だそうで
あなた
もうどうしたらいいか
壬氏様
なるほど
壬氏様
今日の園遊会で簪は貰いましたか?
あなた
主上の部下と毒を飲んだ大臣から
いただきました
壬氏様
では1度実家に帰って
相談してみてはどうだろうか
あなた
…その方法がありましたね
あなた
少し考えてみます
あなた
悩みを聞いてくれて
ありがとうございました壬氏様
あなた
ごきげんよう
壬氏様
ごきげんよう
作者
もうそろそろで完結を予定しています
作者
いつも読んでくれている方々、
作者
お気に入り登録、コメントやいいね 
してくれている方々
作者
いつもありがとうございます

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