※夜です
赤子の頃はよく覚えていない
ただ
お婆や姐ちゃん達に良くしてもらった事は覚えてる。生後半年といったところで捨てられたらしい
そのおかげで乳離れはあっという間だったそう
姐ちゃんたちは仕事でほとんど相手にできなかった為婆ちゃんに相手をしてもらっていた
禿時代に一応教養は受けてはいたものの
買い物の帰り男に襲われかけ、恐怖心を抱いてしまった
それを機に
妓女として働くのではなく
雑用的な仕事で働くことになった
それはお婆なりの優しさで
妓楼で働く事に変わりは無い
そうして暮らしていたというのに
人さらいにあっては後宮に売り飛ばされ下女として働くことになってと、この1年近い間散々な目にあったものだ
玉葉様の侍女になれたのはかなりの幸運だったが
こんな事になるなんて…と考えてしまうばかりだ
私が玉葉様の侍女になった理由
それは今はもう居ない下級妃から玉葉様への出産祝いとしてある花が送られた
人目見た瞬間、毒の花とわかった私がそれを止めたのだ
『それは猛毒の花だ』と
下手したら私はあそこで死んでいたかも
長子の公主の証である黄金の簪は月の光に照らされ美しく輝いていた












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。