そう言われて納得できるようなできないような…
朝陽とは同じクラスになってから喋る機会も多いし
もともとあっちが人との距離が近いので、
それがいちゃいちゃに見えるのかもしれないな
体育祭も終わり、仲が深まってきたころ
さまざまな人に好きな人とを聞かれるようになった
去年の失敗をしないためにも
好きな人についての情報は出せる限り出してしまう
みんな晴瀬か朝陽が私の意中の相手だと思われてるらしい
晴瀬も朝陽も好きな人がいるらしい
なのでその邪魔はまったくするつもりがない
あれから明日美ちゃんとのことについては先生に言った
なので先生がなんとかしてくれるかなーと思ってたら?!
明日美ちゃん、その次の日から
急に普通の友達として接するようになっていた
クラスのみんなとも馴染め、悩みもふっ飛んだこの夏
残念ながら月斗とはまったく接点が生まれた無かった
そして夏休みが始まった
夏休みも半ば、部活はその間もある
部室までの道は時間が来る時間が被ることもあり、
いつも晴瀬と歩いていた
晴瀬はめんどくさくなったのか
本当は居ないとごまかし始めた
元気に溢れていた夏休み
そのパワーを好きな人調査に当てる
私はずっと晴瀬に好きな人を聞いていた
今思えばこういう質問気まずかっただろうな
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。