僕らはいつも一緒だった。
たった一つの嘘で誰かが傷ついてしまうことなんてまだ誰も想像していなかっただろう・・・・。
俺、城島亮太のカバンを振り回しながら追いかけてくる女子高校生は、幼なじみの西城美樹。
ったく女のコなんだからもっとおしとやかにしろよー
と、そんなオレたちの姿を笑って見守るのは・・・
バン。俺の顔にカバンを押し付け挨拶する美樹。
いてぇよ!
そう私達は、1年に引き続きみんな同じクラスになったのだ。
普段は無口な潤がオレたちの喧嘩にめずらしく口を挟んだ。
そして思わず同時に振り向いてしまった。
だって、そうやっていなきゃ亜矢を傷つける。
私達、中学生の時から、なんとなく気があってずっと一緒にいて・・・
高校まで一緒になって・・・
本当は、亮太と付き合っているだなんて・・・・。
わたし、言えないでいるの。
亜矢が亮太に片思いをする前からわたしは亮太と付き合ってるの。
校舎に向かう途中の道。
そう、わたしは亮太がずっと好きだった。
だから、中学の卒業式のとき・・・
すごく嬉しかった。
だから、思わずOKしちゃってそれからつきあっている。
これは内緒の交際なの。
仲間にも言えない内緒の交際……。
でも、それを知ったら傷つくのは亜矢だ。だから、私達はいつものように振る舞っている。
ただの幼なじみとして・・・・。
ずっと隠してきたんだもん。
きっと大丈夫だよね?
でも、その友情を崩す関係になっていくなんてこのときは思ってもいなかった。


















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。