第4話

第4話 
22
2021/05/06 10:05 更新
亜美の章



わたし、亜美は昔から絵を描くのが好きで、この高校に入るときも美術部に入ると決めていた。
それよりもあいつは、ずっと気づいてくれていない。
私が髪をのばし続けているのも、絵を描き続けているのも・・・・。


?
あの?
誰かに話しかけられた。
草野亜美
草野亜美
えっ?あなたは・・・・
もしかして手紙の・・・
?
返事をそろそろ聞きたくて・・・ここに来れば会えるんじゃないかと・・・
草野亜美
草野亜美
ふふっ(笑)恥ずかしがっていた割には積極的だよね
?
あっ、すいません。名前・・・
草野亜美
草野亜美
桐谷君・・・だよね?
桐谷准一
桐谷准一
はい。いや、下の名前まだ、言ってなかったんで・・・。桐谷准一って言います
草野亜美
草野亜美
えっ?准一?
ビックリした。潤と同じ名前かと思った。
桐谷准一
桐谷准一
あの?
草野亜美
草野亜美
桐谷君。わたしなんかでいいの?短気だし・・・全然女らしくないよ?女子力0に近いよ?
桐谷准一
桐谷准一
亜美さんは自分でそう思っているだけですよ。僕は知ってます。亜美さんがとても傷つきやすくてすごく気を使っている人だって。
亜美さん・・・・。
先輩じゃなくてさん付け・・・・。
なんかドキドキしちゃう。
草野亜美
草野亜美
やだ、なんでそんなことわかるの?
桐谷准一
桐谷准一
ずっと見ていたから
草野亜美
草野亜美
えっ・・・
ずっとって・・・
桐谷准一
桐谷准一
僕、実は中学の時からあなたのことを見てました。やっと近づけた
桐谷君に見つめられてなぜか視線を外せずにいる。
どうすればいいかわからない。

だって私は・・・・

一番言ってもらいたい人に言ってもらったことがない・・・。

そんなわたしたちの姿を潤が見ているとは知らず・・・・



わたしたち、どうしてすれ違ってしまったんだろう。
ねぇ?神様。 

素直になる方法教えて下さい。







そしてわたしは・・・しばらく桐谷くんと見つめ合ったあと・・・
草野亜美
草野亜美
・・・・・こんな私だけどよろしくね。
桐谷准一
桐谷准一
えっ?いいんですか?
付き合うことを決めた。
美樹サイド
私美樹は、放課後になり、亮太と屋上にいた。
見つからないように・・・・。
城島亮太
城島亮太
なぁ?美樹・・・そろそれ俺たちのこと話さないか?これ以上誤魔かしきれないよ
西城美樹
西城美樹
だって・・・亜矢が・・・あんたのことを・・・
城島亮太
城島亮太
亜矢が何だよ。それ、聞き飽きたから。いつまでも亜矢にこだわるなよ
西城美樹
西城美樹
亜矢は亮太にずっと片思いしてるんだよ?亜矢を傷つくたくないの。だって、亜矢の気持ちもわかるから。
城島亮太
城島亮太
知ってるよ。あいつのきもちはわかってる。でも俺が好きなのは美樹だから。自分の気持ちに正直になって何が悪いんだよ
西城美樹
西城美樹
それでも・・・
城島亮太
城島亮太
あのなぁ?俺たちはみんなを裏切ってるんだぞ?
。光一も、潤も・・・亜美もみんな・・・クラスのみんなにだって・・・
そんなことしてたらみんな離れていくに決まってる・・・
西城美樹
西城美樹
・・・・わかってるけど・・・
でもどう伝えたらいいの?わからない・・・。
いまはこのままで・・・。きっとときがくる。
わたしはそう信じてる。
そして
風間潤
風間潤
・・・・・
光一が野球の素振りをしながら
亜美は一人になり、絵を描いている。
草野亜美
草野亜美
・・・・・
風間潤
風間潤
まだ、残ってたんだ
草野亜美
草野亜美
えっ、ちょっと・・・なんで入ってくるの?
風間潤
風間潤
開いてたけど?
草野亜美
草野亜美
・・・今度出すコンクールの絵を仕上げようかなって。

あっ、賞はとれなくてもいいから、一生懸命描いたって気持ちになりたくて・・・・
風間潤
風間潤
ふーん・・・
草野亜美
草野亜美
( ゚д゚)ハッ!
(なんでこいつにこんなこと)
風間潤
風間潤
・・・・・
草野亜美
草野亜美
か、帰れば?集中したいから
風間潤
風間潤
なぁ、こっち向けよ
草野亜美
草野亜美
えっ!な、何よ
風間潤
風間潤
じー
草野亜美
草野亜美
ドキン
風間潤
風間潤
こんな顔のどこが気に入ったんだろうな
草野亜美
草野亜美
こんな顔で悪かったわね。
風間潤
風間潤
・・・・・
草野亜美
草野亜美
中学の時から見ていてくれたんだって
風間潤
風間潤
へぇー。会ったんだ
草野亜美
草野亜美
そうよ。知らないの?桐谷君。
風間潤
風間潤
えっ?桐谷?
草野亜美
草野亜美
あんたの後輩。
風間潤
風間潤
・・・・・・
草野亜美
草野亜美
集中したいから帰ってよ
草野亜美
草野亜美
・・・・・・
風間潤
風間潤
なんでさ俺につっかかってくるんだよ・・・
草野亜美
草野亜美
別に?あんたのことが嫌いになったから
風間潤
風間潤
そんなにあのときのリボンのことを気にしてるんだ
草野亜美
草野亜美
いいから帰って!
風間潤
風間潤
・・・あっそうですか。よろしくやってください。じゃあ・・・
草野亜美
草野亜美
言われなくてもやりますよーだ!😝
ガラッぴしゃ
風間潤
風間潤
・・・・・
彼女は勢いよくドアを閉めた。
草野亜美
草野亜美
・・・・そうよ・・・あんたはあのリボンを・・
風間潤
風間潤
・・・
草野亜美
草野亜美
・・・・・・素直になれない・・・どうしてかな・・・
潤は一人帰ろうとしていた。

光一が一人素振りをしながら歩いてくる潤に声を掛けた。
山崎光一
山崎光一
あれ?潤、どうしたんだよ。一人か?
風間潤
風間潤
別に?そっちこそなんで一人なんだよ
山崎光一
山崎光一
今日は練習休み。
なんだけどーなんか身体がなまっちまうからさーこうして素振りをして・・・満足したら帰ろうかなって。サッカー部は?
風間潤
風間潤
サッカー部も休み。あれ?亮太は?
山崎光一
山崎光一
さぁな。そのへんであいつも自主トレとかしてんじゃねぇの?
風間潤
風間潤
・・・・変なこと聞いていいか?
山崎光一
山崎光一
えっ?変なこと?
風間潤
風間潤
光一はさ、彼女とか作らないのか?
山崎光一
山崎光一
潤・・・まさかお前からそんなことを聞かれるなんて・・・。
お前でもそんな質問するんだな
風間潤
風間潤
いいから答えろ。お前、チャラ男に見られてるけど・・・一途な気がするから
山崎光一
山崎光一
兄さん、いいところ見てるね
風間潤
風間潤
真面目に答えろ
山崎光一
山崎光一
いるよ・・・。俺にもずっと昔から好きなやつ・・・・
風間潤
風間潤
えっ・・・・
山崎光一
山崎光一
俺、そいつ以外好きになったことなんてないよ?お前と同様、告られても断ってるし?
風間潤
風間潤
・・・・・・
素振りを止めない光一。
山崎光一
山崎光一
あれ?臭すぎる?
風間潤
風間潤
いや、光一らしいと思うけど・・・
山崎光一
山崎光一
潤はどうなんだよ。女に興味はないとか言いながら実はいるだろう?本命ってやつ
風間潤
風間潤
いや、
山崎光一
山崎光一
当ててやろうか?
風間潤
風間潤
当てなくていいから
山崎光一
山崎光一
スバリ亜美だろ!
風間潤
風間潤
・・・・・・
山崎光一
山崎光一
当たりだな
風間潤
風間潤
・・・・光一には嘘つけないな・・・。そのとおりだ。
山崎光一
山崎光一
昼間の喧嘩とか見てたらピンときて。
って言うより・・・ずっとそう思ってたよ
風間潤
風間潤
えっ・・・
山崎光一
山崎光一
素直にならないと・・・ほら、年下くんに取られるんじゃないか?亜美のやつ付き合う!って言ってたらしいじゃん?
風間潤
風間潤
・・・・・・別にいいよ。おれ、嫌われたみたいだし(さっき嫌いになったからって言われたばかりだし・・・相手は桐谷だし)
山崎光一
山崎光一
おまえさ、諦めるのか?
風間潤
風間潤
あきらめるよ・・・
山崎光一
山崎光一
俺はあきらめたくないけど?
彼女がずっと誰かを好きでもさ。自分の気持ちって止められないと思うんだよねー
さすが光一。
風間潤
風間潤
すごいな、光一は
山崎光一
山崎光一
別にすごくなんかないよ?
だからさ、潤も諦めるなよ。
風間潤
風間潤
・・・・・・
山崎光一
山崎光一
俺は、潤の味方でいてやるからさ!
風間潤
風間潤
・・・・サンキュー
そう言って素振りを止めると
山崎光一
山崎光一
そろそろ帰るか。日も暮れてきたし。一緒に帰ろうぜ!着替えてくるから待ってて
風間潤
風間潤
あぁ
諦めなくていいか・・・
でもきっと俺の気持ちは届かないだろう。
彼女が笑ってくれる日がきたらきっと・・・・。

俺はそればかり考えていた。

プリ小説オーディオドラマ