第3話

第3話
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2021/05/01 00:05 更新
亜美は黙って、歩いていた。
いつのまにか潤のことを抜かしていて・・・
風間潤
風間潤
・・・・・
俺は黙って彼女の後をついていた。
そして後の4人は必死で追い掛けている。
草野亜美
草野亜美
・・・なんで?
風間潤
風間潤
うわっ、ビックリした。急に立ち止まるなよ・・・
草野亜美
草野亜美
なんで何も言わないの?
風間潤
風間潤
そっちこそなぁいつまでも怒ってるなんてらしくねぇよ。さんざん俺に冷たくしといて・・・
なぜかここも喧嘩が始まっている。
草野亜美
草野亜美
冷たいのはあんたの方でしょう?
風間潤
風間潤
あのなぁ
草野亜美
草野亜美
わたし、決めてるから
風間潤
風間潤
・・・もしかして、その1年のやつと付き合うとか?
草野亜美
草野亜美
えぇ、そうよ
風間潤
風間潤
ふーん、あっそう。好きにすれば?
と、動じていない。
草野亜美
草野亜美
潤のバカ!
そう言って亜美は行ってしまった。
風間潤
風間潤
バカってなんだよ!ちょっと待てよ
二人は本当に素直じゃない。
でもわたし、美樹は亜美と潤くんのやりとりを本当はずっとうらやましい。
だって二人は付き合ってはいないけど、お互い本当は好き同士ってわかるもん。
ふたりがいつか素直になる日は来ると思うけど・・・・

わたしは・・・・

わたしたちは来るのかな?

亮太と恋人同士ってちゃんと紹介できる日はくるのかな?


今日の3時間目授業は体育だった。
男子はサッカー
女子はテニスをすることに!

西城美樹
西城美樹
ふふっ、亮太と潤くんは張り切ってるね。なにせ、レギュラーの二人だもんね
木藤亜矢
木藤亜矢
好きなサッカーができるからだよね
草野亜美
草野亜美
まぁ、私達はは私達で楽しもうよ
でも、クラスの女子たちは誰がかっこいいとか、うまいとかで盛り上がっている。
好きだよねーそういう話。
クラスメイトの女子1
やっぱり亮太君でしょ
クラスメイト2
わたしは潤くんかな。
西城美樹
西城美樹
あいつら人気者だね
木藤亜矢
木藤亜矢
亮太君人気あるんだね
西城美樹
西城美樹
あいつはね、小学生の頃からサッカー一筋だから
木藤亜矢
木藤亜矢
そっか。美樹ちゃん幼なじみだもんね
西城美樹
西城美樹
亜矢はさぁー亮太のどこが好きなの?あいつ鈍感だよ?
木藤亜矢
木藤亜矢
うーん・・
真っ直ぐなところかな
草野亜美
草野亜美
真っ直ぐすぎるところもありそうだけど?
西城美樹
西城美樹
・・・
それは私も一緒だ。
真っ直ぐで正直で・・・時々優しい瞳をする。
ううん、本当はすごく優しいやつ。
木藤亜矢
木藤亜矢
亮太君ね、優しいんだよ?でも、美樹ちゃんには本当の亮太君見せてる気がするなぁ・・・
西城美樹
西城美樹
えっ?わたしに?
どきりとした。
木藤亜矢
木藤亜矢
幼なじみだもん。きっと心を許しているんだよ。
草野亜美
草野亜美
かもしれないね。実は美樹も亮太を好きだったりして
西城美樹
西城美樹
ば、バカ言わないでよ!っていうか素直にならない亜美に言われたくない
草野亜美
草野亜美
えー?なんで私の話?
ヤバい
すごくヤバいから話をそらしてやる
西城美樹
西城美樹
亜美と潤くんも幼なじみでしょう?
草野亜美
草野亜美
え~っ?私と潤?
そんなふうに考えたことないよ・・・
木藤亜矢
木藤亜矢
でも、最近二人は顔を合わすと喧嘩ししてるよね。普段無口な潤くんが亜美ちゃんのことになるとなぜか喋りだしたり・・・
草野亜美
草野亜美
わたしは、決めたんだよねー・・・
西城美樹
西城美樹
えっ?何を?
草野亜美
草野亜美
年下の男の子・・・ラブレターくれた子と付き合うこと
木藤亜矢
木藤亜矢
えっ?ほんとに?
西城美樹
西城美樹
亜美ってば・・・いいの?
草野亜美
草野亜美
いいのよ。わたし、フリーだし?
西城美樹
西城美樹
・・・・・
亜美ってば本気?
まさか潤くんのことを吹っ切るためとかじゃないよね?何があったかわからないけど・・・・。

だが、その衝撃発言は他の女子に聞こえていたみたいです・・・
クラスメイトの女子1
ちょっと亜美?どういうつもりなの?潤くんと付き合ってるくせに年下の子とも付き合うなんて!
草野亜美
草野亜美
なにそれ。そもそも私、潤とは付き合ってないから
クラスメイトの女子1
光一や亮太とも仲がいいあんたたちなんてね!
クラスの女子たちは、亜美に立ち向かっている。
木藤亜矢
木藤亜矢
みんな…!喧嘩はやめようよ!授業中だよ?
止めようとしているのは亜矢で・・・

だが、止まらない取っ組み合いのケンカ。
亜矢は何もできずにいる。
城島亮太
城島亮太
女子は、なにをもめてるんだ?
山崎光一
山崎光一
さぁな
風間潤
風間潤
・・・・
亮太と、潤と光一はまさか自分たちのことで喧嘩しているなんてこのときは思ってもいなかっただろう。
先生
こらぁ!静かにしろー!!
レディでしょ?みっともない!
そして先生の怒鳴り声が響いた。
先生
まったく、自習にするんじゃなかったよ。どうせろくでもないことでケンカしてたんでしょう?
クラスメイトの女子1
すいません
先生
お互いのチームプレイが肝心なの。テニスはサッカーと違って個人もあるけど。大切なのは相手を思いやること!
クラスメイト2
はい、すみませんでした
木藤亜矢
木藤亜矢
〜・・・
草野亜美
草野亜美
すみません・・・
先生
わかればいいのよ?わかれば
クラスメイト2
ごめんね、亜美。わたし・・・
草野亜美
草野亜美
いいわよ・・・
クラスメイト2
でも亜美、本気なの?その1年の子とと付き合うって・・・
草野亜美
草野亜美
ええ、本気よ。あなたが潤に本気なら告白するなり好きにすれば?あたしには関係ないし?
木藤亜矢
木藤亜矢
亜美ちゃん・・・
西城美樹
西城美樹
亜美・・・・
キーンコーンカーンコーン

ちょうどその時終了のチャイムが鳴った。
そして、昼休み。
城島亮太
城島亮太
なぁ、お前らさ、体育のとき、何もめてたんだよ
西城美樹
西城美樹
そんなに気になる?
山崎光一
山崎光一
気になってんのは亮太だけじゃないよ。男子みんな気にしてると思うよ?
西城美樹
西城美樹
女同士のことなんだから
木藤亜矢
木藤亜矢
あのね、亜美ちゃんが年下の男の子と付き合うって・・・
亜矢が暴露してしまった。
城島亮太
城島亮太
えっ?マジかよ
木藤亜矢
木藤亜矢
そう宣言しちゃったからケンカになっちゃって・・
城島亮太
城島亮太
・・・・・
風間潤
風間潤
・・・・・
西城美樹
西城美樹
亜矢・・・その話は・・・
木藤亜矢
木藤亜矢
でも、亜美ちゃんは本気かどうか・・
ちらっと潤くんの方を向いたが、かれは聞こえないふりをしているようにミウる。
山崎光一
山崎光一
あれ?そういえば亜美は?
光一は、亜美をさがしているみたいだ
西城美樹
西城美樹
彼女なら、美術室だよ
山崎光一
山崎光一
あっ、例の年下くんに返事してるのか?
城島亮太
城島亮太
もうそんな仲かよ・・・
山崎光一
山崎光一
んなんけないじゃん。まだ、付き合おうかなぁーって段階で・・・
っていうかさぁー潤、お前はいいのかよ
風間潤
風間潤
いいも何も俺には関係ないし
クラスメイト2
潤くんは誰とも付き合ってないよね?
さっき、亜美に喧嘩を売ってきたクラスメイトはチャンスとばかりに潤に近づいた。
風間潤
風間潤
悪いけど俺はだれともつきあうつもりは・・・
と断ろうとしたが・・・
クラスメイト2
わたしは本気だもん・・・・
潤くんに本気だもん・・
彼女は、まっすぐに潤を見つめる。
その言葉に嘘偽りはないようで、潤は何も言えずにいる。
城島亮太
城島亮太
ここまで言わせておいて何もしてやらないのか?デートぐらいしてやれよ
亮太は、潤くんの肩に手を置いた。
風間潤
風間潤
・・・・・・・
山崎光一
山崎光一
それとも潤にも本命がいるとか?
光一も、クールに問いただした。
言わなくてもわかるけど・・・。
風間潤
風間潤
・・・・俺の思いはもう、届かないのかもな・・
クラスメイト2
えっ?
西城美樹
西城美樹
・・・・・
木藤亜矢
木藤亜矢
・・・・・
初めて見せた潤くんの切ない瞳にクラスメイトは悟ったみたいだ。
みんなは一斉に潤くんに注目する。
クラスメイト2
潤くんの好きな子って・・・・
クラスメイトの女子1
やっぱりいるんじゃん
ここに本人いないけど・・・・
風間潤
風間潤
とにかく俺は誰とも・・・
今は誰とも付き合わない・・・
決めたんだ。
と、そこへ
草野亜美
草野亜美
あれ?みんな集まってどうしたの?
木藤亜矢
木藤亜矢
あっ、亜美ちゃん。おかえりなさい
西城美樹
西城美樹
年下くんに会ってたの?
返事していたとか?
草野亜美
草野亜美
やだ、まだ返事してないよ?
風間潤
風間潤
・・・・さっさと返事してやれよ
草野亜美
草野亜美
うるさいわね。あんたには関係ないわよ
風間潤
風間潤
・・・やな女・・・・
草野亜美
草野亜美
あんたに話すことなんてないもん
クラスメイトの女子1
あの二人さ、またケンカしてる。ねぇ?あゆみ・・いいの?
あゆみ
あゆみ
バカみたいだよね・・・お互い好きなのにさ
二人は本当に素直じゃないな。わたしと亮太なんて恋人同士なのに付き合ってないふりとかしなきゃならないんだよ?
これがどんなに大変か・・・。
そんな気持ちわかるわけないか・・・

わたし、亜矢も亜美も・・・
光一と潤くんも裏切っているから偉そうなこと言えないんだよね・・・・

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