明後日が,いよいよ春高予選
皆ピリピリしてるのかと思ったら,意外とそうでもなくて安心した
正直,私の方が緊張してたりして笑
けど,徹だけはちょっと顔が引き攣ってる感じがしてる
やっぱ,白鳥沢だよね
向こうの主将の牛島君とは全く話したことなくて,よくわからないけど
徹が彼に負けるライバル意識は痛いほどに感じられる
__今年こそは。
…
急いでジャージを羽織り,体育館を出て行こうとする
…
まー,気分転換ってとこでしょうね
岩ちゃんに鋭く睨まれたのは無視して←
徹を正門まで引っ張っていく
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…とは言ったものの,やっぱり愚痴は溢れるみたいで徹に言っていく
そうこうしているうちに,コンビニに到着した
おにぎりのブースへ移動した
ええっと
かつおと梅と昆布と…
うん,こんなもんでいいかな
店内を回っていると,未だテーピング前にいる徹がいた
…え,まだ選んでるの?
コンビニなんて種類少ないのに
呼びかけると徹は私の方を向いて苦しそうな顔で叫んだ
はい?
近くに寄ってみると,徹の隣には久しぶりに会う彼がいて,
二人で取り合いをしていた
最後の一個,だったんだろうけど
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昨日はお祝いありがとうございました~
すごく嬉しかったです‼︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!