第2話

【1】
331
2024/03/10 07:33
✩.*˚  I  視点  ✩.*˚
俺ら3人は、他のみんなとは少し変わった家庭で産まれた。


国を代表する"Iris"の会社の次の社長として、俺らは産まれた。



その兄弟の長男である俺は、父と母から1番好かれていた。



いふ、いいか?お父さんがこのお偉いさんをやめたら、次はお前がお父さんの役を継ぐんだぞ。
そうよ、だからいふ、お父さんのようにかっこいい人になるために、頑張りましょうね。
いふ
…うん。


小さな頃から俺は父と同じように育てられた。



父と同じような人になるために。



最初は、自分のため、家族のためだと思っていた。
しかし、それは違った。
いふ
…ねぇ、お母さん。この本買って欲しいんだけど……
あら?なんて言う本なの?
いふ
えっとね…学校の友達がおすすめしてくれた、マンガっていう本なんだけど……
………いふ、そんな本は、あなたに必要ないわ。
いふ
……ッえ?
いふ
で、でもお母さん言ってたよね…?新しいことにチャレンジしてみるのは大事って……
そのチャレンジは逆にあなたに悪影響を及ぼすわ。だからやめなさい。ちゃんとお母さんの言うことを聞いて。
いふ
……わかっ…た



父と母は、俺のことを優等生エリートへの道以外を進んだら、もう愛してくれないと、何となく感じた。



俺はただ単に、父と同じようにつくられてるだけだった。



まるで操り人形おもちゃかのように。



そこから俺は、ただ、ただ、父と母の指示に従うしかできなくなった。
そんなある日。
……はい、はい…
……ッ、そ、うですか……
わかりました…ありがとうございます…
ツーッ、ツーッ
……いふ
いふ
…はい。
…お父さんが事故で亡くなられたわ
いふ
ッ……、
いふ
そッ…うなん、です…か



嫌な予感しかしなかった。
そう……だからいふ、わかってるわよね?
嫌だ。
いふ
…はい。
これからのIrisのお父さんの役をやるのは……
嫌だ。
……あなたよ、いふ
いふ
……ッ







































嫌だ。
✩.*˚  R  視点  ✩.*˚
俺ら3人は、将来有望だと、みんなから言われている。


特にいふにぃは3人の中でも長男で、1番賢くて、まさにお父さんのような人だ。



でも、いふにぃはお父さんのようになるのにあまり良い顔はしていなかった。



それは、俺ら2人もそうだ。



絶対にお父さんとお母さんに従わないと、追い出されてしまう。もしかしたら、追い出されなくても、これからは奴隷のように扱われるかもしれない。



だから俺らはお父さんとお母さんの前だけはにこにこして演じて、みんな辛い思いをしている。



俺らに自由はなかった。



何も言えなかった。言えるのは「Yes」だけ。



「No」という2文字を言うだけで、俺らの人生は一瞬で変わってしまう。



そんなある日のことだ。
……はい、はい…
お母さんが電話をしていた。



何となく、その時から嫌な予感はしていた。



内容を聞いたところ、やはり嫌な予感は当たってしまった。
……あなたよ、いふ
いふ
……ッ
お父さんが亡くなってしまい、ついにいふにぃがお父さんの役をやることになってしまった。



いつもはすぐに「うん」と言えてるいふにぃが、何も言わないで下を向いていた。



……なんでいふにぃにそんなことするの…?
あなたは、ついにお父さんのようになれる。あなたの"目標"が、叶うのよ。
……それはほんとに、いふにぃのための"目標"?
いふ
…………
そうと決まれば、すぐに準備するわよ。
……やはり、お母さん…いや、この人は、お父さんのことも何も思っていなかった。



この人の目当てはただお金だけ、お父さんと結婚したのも、それが目当てだったのだろう。



最低。
いふ
……ッ…
いふにぃが、「うん」と、頑張って口に出そうとしていた。



……大丈夫だよ、いふにぃ、今りうらが___








































りうら
……ッ、お母さんッッッ!!!!!
いふ
!?
初兎
……りう…ら
……?



































_________助けてあげる。
ぬっしっし
ごめんなさいすごい中途半端なとこで切ります💦
ぬっしっし
初兎ちゃん視点書けてなくてすみません……
ぬっしっし
きっと初兎ちゃん視点はわかちゃが書いてくれる……はず((おい
ぬっしっし
次の投稿はわかちゃの方で出るから、みんな絶対見ようね☆(((圧
ぬっしっし
それじゃ、おつゆり!!!

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