手首痛い…っ、
倉庫まで来てようやく立ち止まった星野は、ため息を吐いて俺を振り返る。
…怖い…俺何されんの…?
目が合わせられなくてうつむいたその時。
突然、星野に首を絞められた。
息ができない、苦しい。必死にもがく俺を、星野は冷めた瞳で見下ろす。
ほ、他の女の子…詩織のこと…?
苦しい、誰か、助けて…!!
そんな助けを求める言葉も声に乗せられず、星野とふたりきりの状態で身体が熱くなっていく。
力が抜けて、抵抗する気力もなくなってきた時、やっと俺の首を締める星野の手が離れた。
立っていられなくて、倒れるようにその場にしゃがみ込む。
息を荒げる俺を見下ろして、星野はふふっと静かに笑う。
星野はそう言うと、ひとり倉庫の出口へ向かって行き、
そう言い残して出て行った。













編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。