第13話

12.嗚呼恐ろしき想い
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2023/01/07 11:01 更新
恋をしていた。たったの2日前に出会った筈の後輩に

そう告げられた。
桜田 幸
桜田 幸
…えっ…?
桜田 幸
桜田 幸
ちょっ…と、まって…
ずっと、追いかけてきた…?

それってつまり、そういう事…?

ボクの、ストーカーが、目の前に…?
白石 遥兎
白石 遥兎
サクラ先輩?
目の前がぐにゃりと歪んだ

呼吸が荒く、速くなるのがわかる

苦しさと 恐怖から 汗と涙が滲む

手が 足が 震えあがる
桜田 幸
桜田 幸
ぅう"あ"っ…!!
いやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ
恐怖から がむしゃらに 逃げた

ひたすらに 怖くて怖くて怖くて

1人に 独りに なれる場所を…!
白石 遥兎
白石 遥兎
サクラ先輩…?!
何処に行くんですか?!
桜田 幸
桜田 幸
ゔぅっ…!
ボクが逃げ込んだのはボイラー室だった

油臭いなんてことは少しも気にしなかった

ただただ走って走って、偶々目の先に

あったから逃げ込んだだけ。

除雪具などの機械の陰に息を潜める。
桜田 幸
桜田 幸
はぁ…はあっ…うぅ…嫌だぁ…
嫌だぁっ…うぅ…っ!
髪をぐしゃりと握りしめる

力を込めているせいか 恐怖のせいか

手は震えていた。

涙も汗も 後から後から 溢れてくる

もう視界はぐちゃぐちゃで 

何も見えない わからない
嫌な記憶だけが蘇ってくる
記憶
全部逆だよ
記憶
お前がお前自身を信じなきゃ
誰がお前を信じてくれるんだよ
桜田 幸
桜田 幸
ゔぅっ…ううう…!!!
苦しい苦しいくるしいくるしい…

あの目があの顔が あの視線が 

縛られた苦しい日々が トラウマが

桜田 幸
桜田 幸
痛い…
記憶
サクラさん







ふわりとボクの頬を大きな手が包んだ

ボクを呼んだのは

ボクの 記憶じゃなかった
白石 遥兎
白石 遥兎
こんなところに いたんですね

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