# 🎸
俺らは二人で廊下を歩いていた。
少し気まずい雰囲気になっちゃったな....
その時、廊下から苦しそうな声がかすかに聞こえた。
苦しそうで、助けを求めているような....
奥の方からかすかに聞こえる....
誰の声だ?
...でも
俺達は廊下をずっと進んでいった。
周りには誰もいない。
この廊下って確か誰かの部屋に続く道じゃなかったけ...?
ゆあんくんが立ち止まる。
声の主は、彼女だった。
俺はすぐに駆け寄った。
苦しそうだ。
話せる状況ではなさそうだな。
ゆあんくんはずっと立ち止まったままだった。
ゆあんくんはそう言って近づいてきた。
俺達は彼女をかついで、部屋まで連れて行った。
この状況を誰かに見られてるとも知らずに...
# ❄
ここの施設には現在12人の異能力者がいる。
そして、皆罪人。
重い、重い罪を背負ってる人たち。
ここには私達以外、研究員が4名程度しかいない。
私は自分の部屋に戻ろうと廊下を歩いていた。
この場所では今、"争い"が起こっている。
異能力者が異能力者同士で殺りあっている。
殺し合いは嫌いだ。
大嫌いだ。
なぜ、こんなにも嫌いなのかは自分でも分かっていない。
でも、過去に関係しているのかな...?
"記憶が無い"から分からない...
いつの間に....
気づかなかった...
確かに、私だって自分の過去を知りたいという気持ちはある。
でも、そのために争いをするわけには行かない。
この人といたら、私まで巻き込まれる。
私は『それでは』と言って、その場を立ち去ろうとした。
No.0817 さんが私に刀を向ける。
満面の笑みで言う。
怖い。
でも、抗わなきゃ。
この争いで誰も犠牲者を出さないように、私がやれることをやらなきゃ。


















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。