第5話

Chapter.1-03
11
2026/06/10 06:00 更新











︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
………。



その同級生はどこか遠いところを見つめていた

近づいてくる僕たちには気づいたみたいだったがチラッとこちらを見ただけですぐに目を逸らしていた


リドル・ローズハート
ボクはリドル・ローズハート
キミが所属する寮の寮長をしている
…と言っても記憶はないだろうから好きに呼んでも構わないよ
トレイ・クローバー
俺はトレイ・クローバー
お前が所属する寮で副寮長をしている
リドル同様好きに呼んで構わない
デュース・スペード
僕はデュース・スペード
君と同じ1年生だ
よろしくな



僕達3人が挨拶をするのものの、同級生の返事は無かった
ただ見つめるだけだった


リドル・ローズハート
まずは…キミ自身の名前は覚えているかい?
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
…フルフル
トレイ・クローバー
ここが何処か分かるか?
︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
…フルフル



次々に先輩達が質問をしていくが、殆どの質問に首を振っていた

…唯一覚えているのはここに来るまでに習った一般常識だけ

特に思い出に関する記憶がないみたいだった



リドル・ローズハート
…デュース、顔色が悪いけれど大丈夫かい?
デュース・スペード
…ハッ
だ、大丈夫です!
少し考え事をしていただけです
トレイ・クローバー
デュース、俺についてきてくれ
俺達は慣れているからいいが、まだお前はここに入学したばかりの1年生だ
少し話をしよう
デュース・スペード
わ、かりました…



ローズハート寮長が心配そうな目でこちらを見ていた

僕が大丈夫ですと言ったにも関わらず顔色を悪くしていたからこそ、自分に非があったと思っていそうだった


申し訳ない気持ちになりながら僕はクローバー先輩と共に保健室を出た







トレイ・クローバー
デュース、落ち着いたか?
デュース・スペード
はい…なんとか、落ち着いてきました
トレイ・クローバー
…すまなかった
流石にあの状況を見せるのは早かったな
デュース・スペード
い、いえ!
そんな事ないです
デュース・スペード
あれは一体どういう事なんですか?
それに、先輩達も慣れているような感じでしたし…
トレイ・クローバー
ッ!
トレイ・クローバー
そうか……
そこまで聞いていたのならどういうことか気になるよな
トレイ・クローバー
これは俺達ハーツラビュル寮生でも一部のものしか知らない”怪異”が原因なんだ
デュース・スペード
か、いい?
トレイ・クローバー
そうだな…1年生だし怪異の存在自体を知らない人の方が多いだろうしな
そこから説明していこうか
トレイ・クローバー
ここだと人が多い
俺の部屋で話そう
リドルには後で話を付けておくから



怪異…?
その中でも寮生しか知らない怪異もいる…?

初めて知ることが多そうだ…













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