………。
その同級生はどこか遠いところを見つめていた
近づいてくる僕たちには気づいたみたいだったがチラッとこちらを見ただけですぐに目を逸らしていた
ボクはリドル・ローズハート
キミが所属する寮の寮長をしている
…と言っても記憶はないだろうから好きに呼んでも構わないよ
俺はトレイ・クローバー
お前が所属する寮で副寮長をしている
リドル同様好きに呼んで構わない
僕はデュース・スペード
君と同じ1年生だ
よろしくな
僕達3人が挨拶をするのものの、同級生の返事は無かった
ただ見つめるだけだった
まずは…キミ自身の名前は覚えているかい?
…フルフル
ここが何処か分かるか?
…フルフル
次々に先輩達が質問をしていくが、殆どの質問に首を振っていた
…唯一覚えているのはここに来るまでに習った一般常識だけ
特に思い出に関する記憶がないみたいだった
…デュース、顔色が悪いけれど大丈夫かい?
…ハッ
だ、大丈夫です!
少し考え事をしていただけです
デュース、俺についてきてくれ
俺達は慣れているからいいが、まだお前はここに入学したばかりの1年生だ
少し話をしよう
わ、かりました…
ローズハート寮長が心配そうな目でこちらを見ていた
僕が大丈夫ですと言ったにも関わらず顔色を悪くしていたからこそ、自分に非があったと思っていそうだった
申し訳ない気持ちになりながら僕はクローバー先輩と共に保健室を出た
デュース、落ち着いたか?
はい…なんとか、落ち着いてきました
…すまなかった
流石にあの状況を見せるのは早かったな
い、いえ!
そんな事ないです
あれは一体どういう事なんですか?
それに、先輩達も慣れているような感じでしたし…
ッ!
そうか……
そこまで聞いていたのならどういうことか気になるよな
これは俺達ハーツラビュル寮生でも一部のものしか知らない”怪異”が原因なんだ
か、いい?
そうだな…1年生だし怪異の存在自体を知らない人の方が多いだろうしな
そこから説明していこうか
ここだと人が多い
俺の部屋で話そう
リドルには後で話を付けておくから
怪異…?
その中でも寮生しか知らない怪異もいる…?
初めて知ることが多そうだ…
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編集部コメント
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