第4話

葛葉×彼女
99
2024/03/06 08:09 更新
長寿吸血鬼葛葉と、人間の彼女
葛葉
なぁ
月を見上げたまま、葛葉は口を開いた。
あなた
んー?
葛葉
これからも一緒に居てくれるか
あなた
老いぼれたとこ、
葛葉に見られたくないなぁ
葛葉
何でだよ
葛葉
別に問題ないだろ
年取っても多分、お前は可愛いよ
そんな言葉は、素直じゃない葛葉にはスルッと口にすることが出来なかった。
あなた
なんで葛葉は私がいいの?
あなた
同じ種族の人と長ーく一緒にいた方が、幸せになれるんじゃない?
葛葉
……吸血鬼に、あなたみたいな奴なかなかいねぇもん
あなた
…何それ、どういう奴よ
葛葉
吸血鬼は血の気の多い奴ばっかなんだよ、めんどくせぇだろそんな奴ら
あなた
私は面倒くさくないんだ
葛葉
まーな
あなたは見上げていた月から目線を外し俯いた。
ほんとかなぁと、あなたは自分の事ながらそう思う。
あなた
このまま一緒に居続けたら、見た目は綺麗なままの葛葉に嫉妬しちゃうかもしれないし、私の皺が増えて見た目も悪くなって自分に自信がなくなって、浮気とか疑っちゃうかもしれない
あなた
すっっごい面倒くさいおばさんになってるかもしれないよ?
葛葉
んなもんかわいーもんだよ
横並びで座っていたのに、葛葉は自分の席から立ってあなたの顔を覗き込むようにして目の前にしゃがんだ。
葛葉
俺は多分…このままいけば当分元気だからさ?おばさんになって動きも鈍るだろうあなたのこと、一生守らせてよ
あなた
……いいの?葛葉はそれで
あなた
どうせならお金持ちと結婚すればいいのに
葛葉
お前と居ることがすげぇデカイ財産になるって思えるようになったんだよ
葛葉
誰かさんのせいで
葛葉はくしゃっとあなたの頭を撫でた。
あなた
っ…
あなた
好きだよ、葛葉
葛葉
ん、俺も
葛葉は滅多に見せないような優しい表情で微笑んだ。

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