あなたside
菊池「行ってらっしゃい〜」
岸「はい!!!!!!!!!!!!!」
『…………。』
ああぁあああああああぁあああああああ←
嫌だァァァァアァアァァァア←
コイツと登校なんてホンマにヤダァァァァァ←
コイツと歩き始めて3分…
もう、嫌だ←
だってさ、?!何か、横歩いてくるんだよ?!
私は20メートル離れたいんですけど!!!!!←
『あのさ、近くない?』
岸「え?そう?」
『うん』
岸「えー?別に大丈夫っしょ!!!!」
『…私が大丈夫じゃない、!』
岸「え?何で??」
『隣に猿がいるから』
岸「だから、猿じゃないって!!!!!」
『や、アンタは猿だね!!!』
岸「猿じゃない!!!!!!!」
岸「俺は正真正銘人間ですー!!!」
『あー、もう!!!!キーキーうるさいなぁ!!』
『檻にでも入ってろ猿!!!!!!!』
とか言ってみたら、
めっちゃビックリしてますよみたいな顔してるんですけど…
え?何?!何があった?!?!?!
『…何さ、?』
岸「…ビックリしたぁ!!!!!」
『…は?』
岸「や、あなたちゃんがこんなに言う人だとは思ってなくて!!!」
『は、はぁ、??』
岸「何か、そっちの方がいいッスね!!!」
岸「素のあなたちゃん見れた感じ!!!!!」
『何か、それはそれで私は嫌なんだけど…』
岸「だって、最初は俺この子静かだなーって思ってたんだけど」
岸「こんな喋ってくれるとは、!!!!」
『……だって学校うるさいんだもん』
『男子は色々キモいし?女子は私が立っただけでキャーキャー!』
岸「…それはヤバいっすね」
『でしょ!?!?』
『だから、アンタもそんな感じだと思ってたけど』
『まだマシの方だったわ』
岸「……何か、嬉しいッスね!!!『猿だけど』ちょ!」
こんなこと言ったの久しぶりだなぁ、
何か、スッキリしたわ!!!!!!!
しかも、これから我慢しなくていいんでしょ?!?!
よし!口の悪いあなたちゃんを出していきまっせー←
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!