道枝side
3日後
この3日間でターゲットと同じホテルに泊まり、ターゲットが泊まっている部屋も確認した。
後は今から殺すだけ。
事前に確認していたターゲットの部屋の前に着いた。
コンコン
ガチャ
扉が開いて本人だと確認して、無理矢理部屋に入り、扉を閉める。
グサ
俺はこいつに近づきナイフで心臓めがけて一突き。
こいつは死んだ。
いつもなら遺体を処理し行方不明にするが殺人事件にしたらもっと地獄を見せられると思い立った。
だから俺は証拠を完璧に無くしてこいつを殺した部屋を後にした。
依頼者に連絡をして自分の部屋に戻り荷物をまとめる。
遺体が他の人に見つかる前にホテルを出る。
まだほとんどの人が寝ているであろう、朝の4時にチェックアウトする予定を組んだ。
朝4時。
俺は会計を済ませ、ホテルを出た。
これから地獄の始まり。
俺の事を疑うやつも出てくると思う。
だが、どんなに疑われようが犯人と確定できる証拠が見つからない限り、俺は捕まらない。
俺の"復讐"はまだ序章に過ぎない。
~筆者より~
読んでいただきありがとうございます。
次回も是非見てください。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。