レイジside
それから上陸し、間もなくしてナルトが周りをキョロキョロと見渡し始めた。
ナルトはそう叫びながら、草むらに向かって手裏剣を投げた…が、何も起こらない。
怒られている本人は皆を一切無視してまた、キョロキョロし始めた。
とまた、ナルトが手裏剣を投げた。そこにはどうやら兎がいたようだ。
ナルトは兎に謝り、春野さんがナルトに叱る。カカシは何やら考え事をしている様子。僕も考え事をする。多分僕とカカシが考えている事は同じだろう。
その時、人の気配を感じた。カカシも同じだったようで叫んだ。
サスケは僕たちの声にいち早く反応し、春野さんもナルトを押し倒し伏せることが出来た。
デカい刃物がこちらに向かって飛んできた。
僕は時遁で刀丸ごと近くの木に刺さるように転送させる。
カカシがアイコンタクトで「ありがとな。助かったよ。」と伝えてくる。
僕が木に刺した刃物の上に忍びが立っていた。その人物に僕とカカシは睨みつける。
ナルトが再不斬に向かって走り出そうとするもカカシに止められる。
カカシでも再不斬相手だと写輪眼必要だよね。
カカシも思っていたのか額当てを上げて写輪眼を出した。
再不斬「写輪眼のカカシと見受ける。悪いがじじぃを渡してもらおうか。」
サスケたちがカカシの写輪眼を見て驚いていると、カカシが僕たちに指示を下した。
再不斬「ほー噂で聞く写輪眼を早速見れるとは…光栄だね。」
ナルトは写輪眼が何なのか聞いたから、サスケが説明していた。
再不斬「ククッ…ご明答。ただそれだけじゃない。それ以上に怖いのはその目で相手の技を見極め、コピーしてしまうことだ。」
再不斬「俺様が霧隠れの暗殺部隊にいた頃、携帯していた手配帳にお前の情報が載ってたぜ?」
再不斬「それにはこうも記されてた。
1000以上の術をコピーした男。"コピー忍者のカカシ"。」
再不斬がカカシの情報を話している時も、カカシ本人は再不斬のことを睨みつけていた。
再不斬「そしてそこにいる奴。」
再不斬が僕を指さす。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。