第23話

21話
1,042
2021/12/25 21:52
カカシside

依頼人
よーし!わしを無事に家まで送り届けてくれよ。
さっきレイジに注意されたって言うのに相変わらずのテンションでいるタズナさん。呆れてため息をこぼしているとタズナさんから怯えたような声が聞こえた。
はたけ カカシ
はたけ カカシ
どうしました?…あぁ…
振り返ろうとした時に視界に入った白銀の髪が見えた瞬間、全てを察した。

ちらりとレイジの顔を覗くと笑みは浮かべられてはいるが目が笑っていない。今にでも操血を使いそうな雰囲気だ。
神梛 レイジ
神梛 レイジ
タズナさんには学習能力が備わってないんですかね?
依頼人
・・・
いつ見ても怖い…
神梛 レイジ
神梛 レイジ
あっ、言ってませんでしたが僕の口寄せって便利なんですよ。鷹なんですけどね?僕たち5人全員が乗っても全然余裕で里まで飛んで行けるんですよ。ですのでね、別に上陸するまで送り届けなくても良いんですよ?今すぐに任務を破棄してここから口寄せして帰れば良い話なんですからね。
タズナさんはそのレイジの言葉で顔を真っ青にする。まさか上陸せずとも今すぐに任務破棄をしても帰れる手段があるとか予想出来てなかっただろう。
依頼人
・・・
神梛 レイジ
神梛 レイジ
それに酷いこと言いますけど、別にあなたのお孫さんや娘さんが泣いたり、木の葉の忍びを恨んだりしても別にどうでも良いんですよ?恨んだりしてもそちらの娘さんの個人的な問題なだけで、別に一般人に負けるほど忍びは弱くないのでね。アカデミー生はまだ戦える技術は持っていませんが、そこは周りの忍びが守るので問題ありません。困るのはそちらだけですよ。
しかもこの長文を凄い早口で話すんだから。本当に怖い…
うずまき ナルト
うずまき ナルト
(レイジってばすんげぇズバッと言うってばよ。)
春野 サクラ
春野 サクラ
(何かタズナさんが可哀想に思えてくるわ。)
依頼人
・・・
神梛 レイジ
神梛 レイジ
……何も言わないんですね。
レイジはそう言うや否や、親指を少しだけかじって印を結び始める。それを慌ててタズナさんが止める。
依頼人
!?…ま、待つんじゃ!いや、待ってください!!
あのタズナさんが敬語になった!?
神梛 レイジ
神梛 レイジ
……何ですか?
依頼人
わしを無事に家まで送り届けてください。お願いします。
神梛 レイジ
神梛 レイジ
……違いますねぇ、タズナさん。
依頼人
えっ?
何が違うと言うんだ?
神梛 レイジ
神梛 レイジ
僕だけに言うんじゃなくて、ちゃんと5人に言ってください。
依頼人
えっと、わしを無事に家まで送り届けてください。お願いします。
神梛 レイジ
神梛 レイジ
はい、上出来です。僕は良いですよ。
うずまき ナルト
うずまき ナルト
良いってばよ!
春野 サクラ
春野 サクラ
良いですよ。
うちは サスケ
うちは サスケ
コクン
はたけ カカシ
はたけ カカシ
えぇ、しっかりと送り届けますよ。それにガトーのことも心配ですし…
依頼人
!!…超ありがとうのぉ!
はたけ カカシ
はたけ カカシ
いえ。
それからまた、順調に進み出した。そしてレイジが話しかけてきた。少しだけ後悔してるみたい。
神梛 レイジ
神梛 レイジ
やり過ぎたかな?
はたけ カカシ
はたけ カカシ
いや、ちょうど良いと思うよ。
神梛 レイジ
神梛 レイジ
なら、良いや❀.(*´▽`*)❀.
いや、さっきの雰囲気どこに行ったのよw

プリ小説オーディオドラマ