今のこいつは狂ってる、誰にも止めることができなさそうだ。でも僕は止めたい。助けてたい。今までこいつが辛かった分助けてやりたい。また黄色いやつと仲良く暮らして欲しい。僕達のせいでこうなったと言っても過言ではない。だから止めなきゃいけない。
でもどうやって止める?どうやったら止まる?僕には分からない…黄色いやつが何か知っていればいいんだけど…話してる暇だってない。少し距離を置いて、黄色いやつと話したい。
そして僕らは逃げ出した。狭い森だけど、上手く使えば簡単に、逃げれる。でも僕は黄色いやつの後を追う感じで逃げた。だいぶ離れたところで黄色いやつが止まった。僕も黄色いやつの隣りに止まって、小声で話しかけた。
やってみなきゃわかんない。やって失敗したらみんな殺される。でも何もしないでころされるより全然いい。僕はなんとしてでも止める。それが僕の責任だと思うから。
俺は逃げたときにみんなと別れてしまった。それでも走って走って逃げた。
疲れた。けど殺されるよりかはマシだ。追いつかれないように逃げる。追いつかれたら…と想像するとゾッとする。もう走ることができないくらい逃げた。
足が木に引っかかって転んでしまった。立とうとして前を向いた。目の前に"ヤツ"が居た。驚いた。動けなくなった。
"ヤツ"は無言で迫りよってくる。やばいと直感した俺はしゃがみながらでもいいから後ろに下がった。そいつは俺の方にくるのをやめない。
小枝を投げたり小さい石を投げて抵抗した。それでもこいつは止まることなく俺の方にくる。
背中がなにかにぶつかった。多分木にぶつかったんだってすぐわかった。同時に逃げ場が無くなったことに気づいた。
どんどん歩くスピードがはやくなっている。俺はもう死ぬんだなと思った。
俺の前まできた。胸ぐらを掴まれた。"殺される"そう感じた。恐怖のどん底に落とされた気分だ。こいつの指は親指から小指まで全てとんがっていた。そいつの指が俺の首を貫こうとした。もう終わりだと思った次の瞬間、、、



















編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。