───ばぁう視点───
あれから俺らは身元を調べあげ、10年以上前に没落した○○家の夫婦ということがわかった。てるちゃんはそこで産まれた子供ということがわかったが、詳細は記載されていなかった。てるちゃん自身も分かってなかったから、物心つく前の話なんだろう。
屋敷の前まで行くと没落した貴族だからか、ものすごくボロくなっていた。手入れもされていないのだろう、所々腐っていて、草も生い茂っていた。人が住んでる感じはしないが、売っていないということはまだいる。
しゆんが指差す方を見ると、年季の入った窓があり、叩いたら割れそうだった。
俺は近くに落ちていた大きめの石を取り、窓目掛けて投げる。
パリンッッッ
するとすぐにガラスが割れ、破片がそこら辺に落ちる。俺らは怪我をしないよう気をつけながら中に侵入する。これ誰かに見られてたら俺らが訴えられそうだな。
ガタンッ音の聞こえた方へ歩くと、1つの扉にぶち当たる。ゆっくりドアノブを回し、中を覗く。
ガチャ
中には、俺の探し求めていた人がいた。
俺に気づいて名前を呼ぶ最愛の人。
てるちゃんの姿を見て、思わず顔をしかめる。至る所にあるアザや傷、そしてあまり食わせて貰えなかったのか、袖から見える腕や足は前よりも細かった。
ギュッ
てるちゃんは俺の腕の中で泣いた。






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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。