そまは身支度を整えると、廊下にいたメイドに連れられ屋敷を出ていった。その間俺らは、俺らなりに身元と居場所を調べた。
───その頃───
痛い、辛い、苦しい
こんな気持ち、久々に感じた
僕、ずっとこのままなのかな……
やっぱり僕は、ずっと奴隷のままなんだ……
どこに行っても、どんなに優しくされても、変われないんだ
もう、やだ……
誰も助けてくれない
ばぁうくんも来ない
ゆきむら様もそまちゃもまひちゃんもしゆちゃも
誰も助けに来てくれない
僕、いらないのかな…やっぱ奴隷が秘書なんかになっちゃダメだったのかな
どっちなのか、だれか教えてよっ……
───とある日───
バタンッ
両親は僕に留守を任せ、出かけて行った。ここからは自由な時間……と言いたいところだけど、そうできないのが現状。この後は洗濯に掃除に、色々やることがある。2人が戻るまでに終わらせないと、また殴られる。
パリンッッッ
そんな時、遠くの方でガラスが割れる音が聞こえてきた。もしかしたら誰か不法侵入してきたのかもしれない、そう思って身構える。
ガチャ
久々に聞いた、大切な人の声。やっと助けに来てくれた───












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。