───数時間後、ばぁう視点───
仕事が粗方終わり、癒してもらおうとてるちゃんを呼んだが反応なし。
2年前、てるちゃんと出会った場所。あの時のてるちゃんは今よりも感情が表に出ることはなく、無口だった。だけど今は少年のように明るく楽しそうに過ごしていて、今では俺と恋仲になるまで仲良くなった。ほんと、運命だよなこれって。
今はこんなこと考えてる所じゃないよな、まじでてるちゃん遅くない?え?まじでまた拐われた説ない??←フラグ
───その頃、てると視点───
突然、誰かに大声で起こされ飛び起きる。
確か、帰ろうとしたら男女2人の人に腕を掴まれて……、気絶させられたんだ。気絶させる際に殴られた頭を抑える、少しだけ痛い。
今僕の目の前にいる人は男の人で、僕を見て嫌な顔をする。だったら拐わなきゃいいのに、またばぁうくんに怒られちゃうよ。
父親?じゃあ、あの女の人は僕の……母親?なんで、なんで今更?僕を売ったくせに、今更僕を必要とするの?いや、僕には両親の記憶はない。どんな顔とか、声とか、全く覚えていない。だったら嘘の可能性だってある、そうだよ絶対嘘だ。
父親と名乗る男は突然、僕の目の前に腕を差し出した。それを見て僕は驚いた、だって……
男の腕には、僕にもある押印がされていた。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!