母親が家に来たある日、またどこかへ遊びに行っていた
ジェルくんが帰ってきた。
ジェルくんは足早に荷物を置きに自分の部屋へと
向かっていった。
その一言だけを残し、ジェルくんは再び歩いた。
それを追いかけるかのように俺は立ちあがった。
ガチャリとドアを開け、俺はジェルくんの部屋に
入った。 ジェルくんは制服から部屋着へと着替えていた
ジェルくんは母親のことが苦手なのに。
それなのに俺は間に入れず、ジェルくんに嫌な思い
させちゃったんだよね。
無理に笑顔を作って、無理に明るくして。
こうしちゃったのは俺なんだ。
…俺が今まで気づかなかったから。
リビングにつくなり、ジェルくんは母親にそう言う。
笑顔をつくって。
その後、俺たちは数十分かけて世間話をしていた。












編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。