第9話

流星群が降る丘
41
2021/10/13 13:00 更新


晴衣は、優しすぎる人間だった



困ってる人は絶対に放っておかない、








まるで漫画の主人公のような




そのせいで、目の敵にされることは多かった





それでも、アイツは優しかった










深月 星夜
深月 星夜
……なぁ、晴衣
伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
ん?どーした、星夜!
深月 星夜
深月 星夜
もう、人助けやめろよ
伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
なんでだよ〜!
深月 星夜
深月 星夜
だって、お前もうボロボロじゃん……
伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
ん?……あぁ、こんなん全然だよ!
伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
それより、今困ってる人を助けないと
深月 星夜
深月 星夜
俺は、っお前が心配なんだよ!
伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
…俺は、俺の事なんてどうでもいいんだ
伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
周りが幸せなら、それでニカッ






なんで、そんなに








人の為に自分を殺せるのか分からなかった






なんで、絶対に自分が辛いはずなのに











……自分を、助けてくれた人なのに












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あの日、怖かったんだ



目の前で、自分を助けるために








ボロボロになった晴衣を見るのが







助けられたのは、これで2回目だった






また、俺のせいで








晴衣が、傷つくんだ









晴衣も、周りのヤツも





みんな、俺のせいで









「お前のせいだ」




そう、聞こえる




沢山の雑音の中で、
一つだけ鮮明に聞こえた声







きっと幻聴だ



そんなこと言うはずないじゃないか




本当に幻聴だったとしても、
そうじゃなかったとしても







そう信じたかった


伊吹 晴衣
伊吹 晴衣
「お前のせいだ」
深月 星夜
深月 星夜
……俺は、意気地無しだ
そう、聞こえた気がしたから

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