そうして、一通りの検査と説明を終えあなたの暦は厳かな雰囲気の広々としてるものの誰もいない、場所に来ていた
ドクンドクンと上がる脈拍を必死に押さえつけ訳のわからない無意識の拒否反応に困惑しつつ、あなたの暦は大人しくハイドとコーネリアスについていき壇上に向かう
笑って誤魔化し、あなたの暦は歩幅を元に戻す
これで完全にただの緊張にしか、彼らも見えないのだ
壇上に上がり、あなたの暦はマネキンを見つめる
息を吸って吐き、あなたの暦はそっとマネキンに触れ静かに目を閉じる
あなたの暦が心の中で抱負を唱えた瞬間、あなたの暦が先ほど羽織ったローブの隙間から七色の光が放射線状に溢れ出し息をするようにゆっくりとはためく
すぐに輝きが収まり、あなたの暦がローブを脱いだ、次の瞬間……
基調となるのは、深い藍色と漆黒の非対称な上着
右側はシンプルに、左側には雨に打たれしっとりと濡れる藤の花弁の刺繍が、紫から青へのグラデーションで施されている
それはまるで、闇夜に浮かぶ絵画のような、退廃的な美しさを醸し出していた
上着はシャープなシルエットで、内側の裏地には鮮やかなセルリアンブルーが使われている
形状は動きやすさを考慮したタイトな馬乗り袴
腰には、見た目の華やかさとは裏腹に、複数のポケットがついた実用的なレザーベルトが巻かれていた

















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。