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第12話

第9話
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2023/12/31 08:34 更新


簡単なことじゃないか。
アイツが僕に警戒しているなら、僕が莉愛でいればいい。


要するに、正体をバラさなきゃ良いわけだ──。


友達)莉愛~一緒にロッカーいこー?
シャドウ
シャドウ
いいよー
廊下に出た時だった。


慧音とバッタリ会ったのは。
慧音
慧音
ッ…
シャドウ
シャドウ
ウッ……
自分の喉元に触れる。


何だろうこの、気持ち悪さ
シャドウ
シャドウ
ごめん、先ロッカー行ってて
そう言い残して、近くにあったお手洗いに駆け込んだ

シャドウ
シャドウ
ォ"ェ…
アイツを見た瞬間、何かが込み上げてきた。
シャドウ
シャドウ
ゴホッゴホッ…
これが俗に言う蛙化とか言うやつ…?笑
シャドウ
シャドウ
ハハッ…
個室に乾いた笑みが響く



嫌いとかそういうレベルじゃねぇじゃん

ここ吐くまでくるとさすがにヤバくね?

本能が…… 莉愛 自身がアイツを……
シャドウ
シャドウ
"拒絶"してんじゃねぇかよ
莉愛であった時にアイツに対して使われた五感のうちの四感。


視覚、聴覚、嗅覚、触覚…


姿も声も人の匂いもアイツに触れた事実も。


過去に経験したものが、今。


拒絶を起こしてる。
全てがアイツを拒絶している。


それが、体に染みている。




喉に気持ち悪さを残したまま個室を出た。


手を洗っていると、自然と力が入ってくる。
今やっても意味ないのに、莉愛とアイツが触れ合ったということが許せない。


思いっきり手を洗う。


        あー、僕今泣いてるや

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