春のある日、撮影の合間に立ち寄ったカフェ。
スケジュールが奇跡的に重ならなかった日、
2人は久しぶりに顔を合わせていた。
何気ない会話が、たまらなく愛しい。
だけど──その時間は、長くは続かなかった。
翌朝、SNSでとある投稿が広がっていた。
《某アイドルグループの女性メンバーとNCTドヨンの目撃情報》
《同じカフェにいた?偶然?それとも…?》
あなた は控室でその記事を見つけた瞬間、
体温がすっと引いていくのを感じた。
メンバーたちの視線が一瞬だけ自分に向いた気がして、
思わずスマホを伏せた。
ミナがそっと声をかけてくれる。
あなたは笑顔を作ったつもりだったけど、
その顔は、きっと強がってるってすぐバレるような顔だった。
でも──
“慣れたくなんてなかった”
誰かを好きになることが、
こんなふうに見られてしまうなんて。
ただ隣にいて、笑っていただけなのに。
その夜。
ドヨンから、少し遅れてメッセージが届いた。
✉️
2人の言葉は、互いをかばい合うように優しく重なった。
あなた がぽつりと送ったその言葉に、ドヨンは長い沈黙の後、こう返した。
2人は試されていた。
“信じること”と“守ること”と、そして“離れない勇気”。
















編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。