自転車で、先生の家に向かう。
すると、途中で、大雨になった。
だけど、傘もカッパもなかったし、もうビチョ濡れ
だったから、雨宿りもせずに先生の家に向かった。
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やばい。
来ちゃった。
目の前には小さいけど、きれいなアパート。
まだあたりは明るくて、腕にある時計を見ると、
3時50分を指してした。
まだまだ昼。
雨が降ったから、ジメジメしてて暑い。
ほんとに行っていいのかな。
怖がられるかな。
さっき好きって言ったし。
いや、でも、ここまで来たなら、行くも行かないも
変わらないか。
先生のためだし。
ま、来たかったのもあるけど。
というか、ほとんどそれだけど。
いーや、行こう。
私は、先生の住んでいる、203号室の前に行き、
ベルを鳴らした。
私はそう言って、先生の財布を渡す。
先生の家に入る。
やっぱ予想通りスッキリしてる。
物が少なくて、シンプル。
待て、私、先生に昼好きって言ってたんだ。
気まづくない⁈
ま、そーしたのは自分だけど…
謝らなきゃ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。