第4話

オノマトペテン師 三郎国宗
2
2026/01/21 14:11 更新
三郎国宗
えー、向島あたりでは
三郎国宗
一昔前から若い連中が
三郎国宗
奇怪な言葉を交わしておりました。
三郎国宗
ぱーっと光ってぎゅいーんってなって
三郎国宗
ガタピシタカツク……いや高津区は違うか。
三郎国宗
んまーっ、ともかくこれらの怪言葉
三郎国宗
噂じゃオノマトペテン師鶴丸国永なる輩が
三郎国宗
振りまいているとか、いないとか
三郎国宗
今じゃ巷で大ぉ流行り!
三郎国宗
商いも政も満足に立ち行かなくなる始末…
三郎国宗
「とんとんとん♪とんとんとんとん♪旦那、旦那!起きていやすかい?」
三郎国宗
「あっしです。いぶりがっこ売のいぶ吉でやす」
三郎国宗
「ガラガラ…なんだいぶ吉、今何時だと思っいるんだい?」
三郎国宗
「へぇ、それが、た……た……!」
三郎国宗
「まぁ茶でも飲んで落ち着け」
三郎国宗
「ありがてえ!ぐびぐび。ぷはぁあ!」
三郎国宗
「大変なんでございますよ!そこの辻に例のペテン師鶴丸国永が出たんです」
三郎国宗
「何ぃ!?また出たのかい。これじゃあ商売あがったりだ」
三郎国宗
「今度は八マトペだそうで。女子どもがやいのやいでお代官様もぴりぴり」
三郎国宗
「そいつは実にげっそりぺろぺろすいっちょけしからん」
三郎国宗
「つくつくぼうしにとんてんかん」
三郎国宗
「へっへっへっ。まったくたまらないねぇ」
三郎国宗
「これだからオノマトペはやめらんねぇんだ」
三郎国宗
「いくら使っても飽きないねぇ」
三郎国宗
これが本当の
三郎国宗
あきない商売でぇございます!
てにをは様/オノマトペテン師
オノマトペを広めるのは鶴じいかずおぐらいだと思っている! そしてその話を宴やらなんやらで披露するのが国宗のお勤めと思いました!

プリ小説オーディオドラマ