第38話

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2026/02/20 09:00 更新
目の前のお酒を一口飲んでみる。

まぁ、状況は変わらない。

頭はぐちゃぐちゃ。

ただいまパンク中。

しばらく沈黙して全員で固まった。

一足先に動き出した萌が声を発した。
もえ
…で、返事、したの?
あなた
えっ?
もえ
藤井さんと、神山さんに。
あなた
……してない。
さの
は?してへんの?あんなにウジウジ言うてたのに。
あなた
……うん、してない。
ながお
それって、あなたの気持ちがぐらついとる…ってこと?
あなた
うん。
ぐらついてるって表現があってるかはわからない。

でも、返事を迷ってるってことはそういうことなんだよね。
あなた
…カフェでね、神山さんが好きな人がいるって話してたの。…失恋したんやな…って、かなり泣いた。
もえ
好きな人が誰か、確認しなかったの?
あなた
…うん、しなかった。怖くて。
さの
結果的にあなたやったのに。ちゃんと確認しろや。
ながお
晶哉、やめろ。で、なんで流星くん?
あなた
…泣いてるときにね、偶然会った。何も聞かずに、サングラスかけてくれた。好きなだけ泣いていいって言うて…
もえ
え、キュンてするやつやん。
ながお
しっ!
謙杜が口元に人差し指。

萌もごめんのポーズ。
あなた
その時に、彼氏に立候補するって。
もえ
きゃー!
足をじたばたする萌。

…もう酔ってるな。
あなた
引っ越し手伝ってくれたり、ご飯食べに行ったり…正直、しんどかったときに一緒にいてくれたのが流星さん。
さの
…流星くんのこと、好きなんか?
あなた
……好きになりかけてた。
さの
そんなタイミングで、ずっと好きやった人から告られたんか。
あなた
………うん。
話してみて少し整理はできたけど。

どうしたらいいかの答えは全く出ない。
ながお
…俺はな、あなたが幸せやったらどっちでもええ。
さの
……俺も。あなたが泣くの、嫌やねん。
もえ
幸せになってよ。
萌が私を抱きしめる。

萌は私の全てを知ってる人。

今まで悩んでたことも、辛かったことも、すべて知ってる。

だからこその言葉は重い。
ながお
俺は、ずっと味方やからな。先輩でも、傷つけるやつは許さん。
さの
そや。傷つけるんやったら俺らで殴り込み行ってもええ。せやから、後悔せん選択をしろ。
私の幼なじみはすごい。

最強だ。
あなた
…ありがとう。
後悔しない選択。

そのためにたくさん悩もう。

2人のためにも。

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