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ユウタside
これは、ほんの2年前のこと。
名取 ユウタ、16歳。
人生最大の、絶望だった。
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俺はごく普通の家庭に産まれた。
父はサラリーマン、母は自営業を営んでいる。
今日は、父から異様な雰囲気が漂っていた。
俺とホマレはテーブルを挟んで、父、母と向かい合って
椅子に座った。
父は、その重い口を開いた。
頭が真っ白になった。
いや、正確には真っ暗になった。
父の言葉は想像を遥かに超えていた。
ホマレがテーブルをドンと叩いて立ち上がった。
母は泣いていた。
自分だって夜逃げはしたくないはずだ。
俺はこの空気が嫌になり、目を閉じた。
その時……
ガタガタという物音と共に、ホマレの叫び声が聴こえてきた。
俺は思わず目を開けた。
俺の目に入ってきた光景は…
母が涙をながしながら包丁を持っている光景だった。












編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!