我々国首都ウィレ東端城門前
鬱視点
結局先日の話し合いから3日後の今日。わいらで結局γの侵攻を抑えることになり、現在第一部隊の到着待ちである
風属性術は風を操るものだが他にも使い道がある。
それが、声を風に乗せて風属性術者同士でやり取りをするというものだ
そういうとツァルトは第一の色「灰色」を揺らしながらその場を消えた
その姿は見知った背中と重なる
煙草をふかしながらその背中を見送る
はよ帰ってこいや。みんな心配しとるんやぞ
何度言ったってその答えには帰ってこないことを知っていた
咥えていたたばこを落とす。どう考えたってありえへん。
今の声は.....
聞き間違えなわけあらへん。姿は見えへんけど俺はようやく彼が見せた尻尾を逃す気はさらさらなかった
我々国城総統室
グルッペン視点
大先生との連絡を切り、書類の乗った執務机の上
幹部の写真を見る
流石に待たせすぎやw
俺が選んで手にした、「ラブラドライト」
自由な灰色。
おもちゃを手にして喜ぶような表情を見せ
我々国総統は外を見つめた
我々国国境街クルウィマ
鬱視点
グルちゃんに連絡を入れクルウィマに向かったがそこは前に来た時とずいぶん様子が変わっていた
隣から突然ツェルトが顔を出した
珍しい。彼が感情を揺らすことが
よほど怒っているのが感じられた
しかし、そんな状況でも敵はいる。
さ、いこか。
声には出さずとも皆が一斉に駆けだした
正直どちらかというと単独行動メインで暗殺や影での護衛などを得意とする第一部隊【総統直下部隊】と銃や弓などがメインの第五部隊【遠距離部隊一班】の相性はそこまでいいとは言えない
しかし、協力をして敵を倒すというよりは全員が各々の敵を各個撃破する場合。
つまり、相手の数が多く連携が取れていない場合のこの二部隊はほぼ最強と言えるやろ
せやから、ここは、
俺らの戦場や
・・・
はい、どうでしたでしょうか?
今回はγとの国境線での戦いまでって感じでした
新キャラツァルトくんも無事登場しまして
ということで今回はツァルトの紹介をササっとしていきます
名前の由来はドイツ語の優しさZartheit(ツァールト)からとっています
得意属性は風。メイン武器はレイピアを主に扱い、暗殺などが得意な23歳です
建国時はいた者達の中で最年少の16歳でした
基本的に声を荒げることはないタイプですが、国民のためや仲間のためを優先する優しい性格です
という感じでございますなw
ツァルトくんのことで何かあったらコメントで教えてください!
では、次回「ルーツェ村」お楽しみに!
おつみけ!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!