第9話

7.ルーツェ村
33
2023/06/02 15:00
γ国国境門
ツァルト視点
ツァルト
ツァルト
俺らの国を荒らさんといてな
そこらじゅうを蔓延るアンデッド達をどんどんと無力化させていく
そう言いながらも心境としては悲しみ…いや
怒りの方が強い
この状況は数年前を思い出させる
何も攻撃を受けていないはずなのに自然と息が苦しくなり視界が狭まっていくのを感じる
深呼吸をしながら俺は2本のレイピアを奮い続ける
そんな中に突如黄色いものが飛び込んできた
ツァルト
ツァルト
な…子供?
ーー
誰か!助けて!
見ると辺りを見回している16歳くらいの少年がいた
妙に息が苦しくなる
あぁ、そうか。
助けを求める声。
昔の俺に似ているんだ
しょうがない。ここは人肌脱ぐとしましょうか
ツァルト
ツァルト
やぁ。こんなところにいたら危ないよ
そういい少年を持ち上げる
ーー
仲間を助けてくれ…!
ツァルト
ツァルト
うん。仲間はどこにいる?
ーー
ルーツェ村で俺だけ逃げてきた。
ツァルト
ツァルト
じゃあ、行こうか
ツァルト
ツァルト
総員、少し抜けるのでカバー頼んだ
ツァルト
ツァルト
少年、名前は?
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと。早くしないとアイツらが…!
ツァルト
ツァルト
任せて。
絶対助けるから。
そう決めて俺は風を操り空えと飛び立った。
ぺいんと
ぺいんと
あれ!あの小屋だ!!
しばらく空を飛んでいるとぺいんとが突然声を上げた
小屋の周りは操られた人たちが蔓延っていた。
流石にぺいんとを連れて特攻はできひんし...
ツァルト
ツァルト
ぺいんと、属性術使える?
ぺいんと
ぺいんと
一応使えるけど...今は光しか...
ツァルト
ツァルト
じゃあ、そこに浮かせておくから閃光弾でこの辺の敵を寄せ付けないようにして貰えるかい?
ぺいんと
ぺいんと
わかった。あいつらを助けるためだ!
神妙な顔でうなずくぺいんとに微笑んでから俺はレイピアを抜いた
そのまま地面に降り、着地点にいた敵をレイピアの柄で昏倒させていく。
上から飛んでくる攻撃を態勢を下げてよけ、その状態のまま足元を潜り抜け小屋へと全力で走る
ツァルト
ツァルト
クソっ敵が多すぎるw
足につけていたハンドガンを手に取り何発かを虚空に打ち込む。
嘲笑うように攻撃を仕掛けてくる敵に俺は微笑んだ
ツァルト
ツァルト
ただその辺に撃つわけないやろw
言った瞬間目の前の敵が地に伏す
簡単なことだ。撃った銃弾を風で軌道を変えて飛ばしただけ
そのまま開けた道を走り抜け小屋の扉を開けた
小屋の中は妙に真っ暗だった。窓がないからか、感覚的に歩いていると階段がありその下へと気配を消し歩いていく
小麦の匂いに紛れかすかな気配があった
殺気は...感じられない
おそらくこの小屋はルーツェ村の食糧庫か何かなのだろう
ゆっくりと歩いていくと扉が現れた。


この奥だ。気配は3つ
扉をそっと開け念のため戦闘態勢を取り部屋に入る
突然後ろから攻撃が飛んできた。
避けきれるか.....
横に動きそのまま腕をつかんだ
白髪の少年だ
ツァルト
ツァルト
君が、ぺいんとの仲間ってことでいい?
ーー
ぺいんと!?助かった…
ツァルト
ツァルト
どこにいるのかはわかっている。さぁ時間がないから早く出てきてくれ
ーー
出るか...
ーー
え?大丈夫!?やめておきましょうって...
ーー
大丈夫だ。ぺいんとのことを知っているし、なにしろここに取り残される方がやばい。
出てきた三人をしっかりとみる
紫髪の気弱そうな少年と白髪のリーダーみたいな少年と黒髪の警戒心がまだ消えていない少年を見る
クロノア
クロノア
俺は、クロノア。ぺいんとのことを知っているんだろう。
ツァルト
ツァルト
あぁ。とりあえず時間がない。ちょっと飛ぶけど全員しっかり手を繋いで。
そういい、小屋の外に出てぺいんとのところへ戻った
しにがみ
しにがみ
ぺいんとさーん!!!
ぺいんと
ぺいんと
しにがみぃ!お前、無事だったんだな!
クロノア
クロノア
俺とトラゾーもいるからな~
トラゾー
トラゾー
俺忘れられてたのかよw
再会を喜ぶ4人を見て、思わず笑顔がこぼれる
ツァルト
ツァルト
そろそろここを離れてもいいかな?
ぺいんと
ぺいんと
これからいったいどこに行くんだ...
しにがみ
しにがみ
確かに...
そういってルーツェ村のほうを見る
おそらく両親や友人はもう命を落としているだろう。


ここにいても餓死するだけだ
ツァルト
ツァルト
さ、行くぞ
トラゾー
トラゾー
どこに行くんだよ!俺らにはもう行く場所なんて...
ツァルト
ツァルト
“我々国”
ツァルト
ツァルト
申し遅れました。私は我々国第一部隊【総統直下部隊】副隊長ツェルトと申します
そういってほほ笑んだ







・・・

えーまず謝罪を…
今回ですね〜元々バチバチの戦争予定で日常が入ってくる予定がなかったんスヨ…
しかしなんだかんだ戦闘シーン描くの初めてだったんです…!
そしたら、尺があれぇ?ってなりまして
急遽ストーリー変更してぶっ込んだんっすよ
そのため、大変読みにくいと思います!!
マジすみません…
最近自分の昔のやつ見返してセリフばっかだと読みにくいのを知ったばっかりなのに見事にセリフだらけができました
スライディング土下座をかましていくぅ
てな訳で今回はSSとでも思っていてください
この先頑張ってクオリティを上げられるようにするので(技術もついてくるのか…?)
この先も是非読んでくださると幸いです!
そして謝罪で尺をかなり取ったので今回は雑談コラムなしです…
作者は一回コンクリ詰で太平洋に沈められてきます!
次回予告だけしていきますね!
次回、「癖ってうつるんやね」
お楽しみに!それではおつみけ〜

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