第16話

#3
760
2020/12/07 15:35
入学して1ヶ月。
そろそろ学校生活にも慣れてきた頃、


私は彼と出会った。



笹木「あなたー、次移動教室だから一緒に行こ。」
あなた「いいよ。」
笹木「あんたほんとに外ずら良すぎ笑笑」
あなた「ヲタバレは死活問題なんで、これでクラスメイトから引かれたら3年間笹木に付きまとうことになるよ。」
笹木「それは困るわ笑笑」
あなた「だろ?」
そんな話をしながら階段を上がっていた。




その時だった。
あなた「きゃっ!?」
体が落ちていったのは、
後で笹木に聞いたところ何故かカバーのない消しゴムが置いてあったらしい。
笹木「あなた!?」
あなた「っ!!」
下にぶつかる…!と思って思いっきり目をつぶり覚悟を決めた。
…が私に衝撃が来ることはなかった。
あなた「…??」
誰かに抱きしめられてる?
そう思って後ろを振り向こうとした。
あなた「あ、あのありがとうございます……。」
ありがとうという言葉と同時に振り向いたら、2次元かな?と思うほどのイケメンさんが私を掴んでくれていた。
イケメンさんが何かを言った気がしたが笑顔で誤魔化されてしまった。
あなた「?」
イケメンさん「怪我はない?」
あなた「あ、はい。」
イケメンさん「そ、なら良かった。次から気をつけなよ?じゃ、俺はこれで。」
あなた「あ、ありがとうございました!」
イケメンさん「どういたしまして。」
かっこいい人だったな…。それに推しに似てたな……。
私が物思いにふけていると
笹木「あなた大丈夫だった!?」
あなた「あーうん。全然平気。」
笹木「そう、なら良かった。てか、今の茅ヶ崎至先輩だよね!?めっちゃイケメンじゃなかった??外見もイケメンなのに中身もイケメンとか2次元??」
あなた「茅ヶ崎…至先輩??」
笹木「そ、茅ヶ崎至先輩!前に言ったじゃん!3年生にイケメン先輩がいるって!」
あなた「あー、言ってたような?」
笹木「これだからヲタクは…。」

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